お久しぶりです。佐山ゼミ3年永田良樹です。
今回は里山実習とした7/5(土)に開催された、「第31回 命を守る森づくり推進リーダー養成セミナー」について寄稿させていただきます。
今回の内容は
2.講義:「森づくりの事例紹介 他」エスペックミック株式会社 環境創造事業部 吉野氏・緋田氏
3.実習:「サーモビュアを使った温度計測とビオトープでの生物観察」
というものでした。順を追ってレポートして行きます。
まず客野教授の講義ですが、ヒートアイランドの深刻化についての興味深いお話をしていただけました。特に驚いたことは、このまま環境を気にせず開発が進み続けると、2100年末の大阪の真夏日(最高気温が30度以上の日)は今の約2倍である141日になってしまうということです。つまり、一年のうちに5ヶ月弱は真夏日となってしまうそうです。想像するだけで汗が止まらない…
ただこれだけで終わりではなく、ではどうやって都市を冷やして行こうかと考えると、緑と水の力を使おうということでした。
この流れから今は都市の緑化計画が進んでいて、今回お世話になったエスペック株式会社にも来年よりビルの屋上に芝生エリアができるそうです!
続いてエスペックミック株式会社の吉野さん並びに緋田さんの講義が行われました。
お二人の講義では森を守る理由は、生態系サービスを供給するためであるというお話をいただきました。生態系サービスとは人類が生態系から享受する利益のことを言い、私たちは知らない間に食料として、気候調整として、また文化的にも防災の観点からも森から利益を得ています。
特に面白いと思った生態系サービスはバイオミティクス(生物模写?でしょうか、翻訳が難しいです。すみません。笑)というものです。簡単に説明すれば、動物たちは古来から彼らの環境、能力に応じて進化してきましたが、それを借りて効率的に科学に利用していこう!というものです。
実例としては静かに飛ぶフクロウの翼を模倣した新幹線であったり、蚊の針を模倣した痛くない注射針などがあります。
3つの講義を通じ、環境のために林を作ろう!といっても私たちの生活に関係ないように感じてしまいあまり都市での緑化計画はあまり進んではいませんが、都市を涼しくするためであったり生態系サービスを享受するためであるなら直接的に利益を得られることから、企業の方々から理解が得られ、社会的責任として緑化に取り組むことが当たり前になる日が意外とすぐにくるのではないかと感じました!
そして最後には実習です。
サーモグラフィーカメラを使用して森とアスファルトの温度を測ってみれば、なんと10度もの差がありました。雨の日で10度の差だったのですが、晴れの日ならもっと大きな差が感じられたと吉野さんがおっしゃっていました。
また文化的生態系サービスとして同社ビオトープにて虫取りをしました。とにかく楽しかった!ですが、虫がいるということの意味を理解するためにはとても有用な体験でした。
3年生になり、就活が始まって色々な条件を考えながら説明会やインターンシップに参加しているのですが、環境のことを考えているかどうかはその企業がいかに社会に貢献しようとしていて、未来に続いていけるかどうかの物差しの1つになるのではないかと感じました。
また次の実習でも普段の授業では体験できないような貴重な体験ができると思うので、今から本当に楽しみです!
というところで今回のブログを締めさせていただきます。ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。