sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文に関して

こんにちは、佐山ゼミ新4回の北村です。

執筆した進級論文の概要を紹介します。
私のテーマは「守山市の取り組みから見るホタルのための街づくり」です。
 
私は幼稚園の頃から今に至るまで三田で暮らしています。ふと三田での生活を振り返ると、幼少期は家の近くでホタルを観察出来ていたなと思い出が蘇ってきました。
はるか昔から日本で夏の風物詩として愛されてきたホタルですが、水質汚濁や都市化等の理由から姿を見ることが難しくなっています。
そこで、すでにホタルのために取り組みを行っている地域に目を向け、活動内容から重要な要素を抽出することで、地元でのホタルの保護活動に役立てるのではないかと考えました。
 
まず、なぜ彼らは光っているのでしょうか? 
あれは個体同士のコミュニケーションや配偶行動のために光っています。
しかし、周辺の建物の光や観察に来た我々の懐中電灯が彼らのコミュニケーションを妨害しています。 つまり無意識に彼らの生活を害しているのです。
そんな中で、滋賀県守山市は「守山市ホタル条例」を施行して保護活動を行っています。
大まかな内容としては、ホタルの保護のために禁止行為を定めるなどして環境保全に務める他、自治会による清掃活動、幼虫飼育、啓発広報など、市政やNGOが手を取り住民一丸となり活動を行っています。
このように、住民への知識の定着がまず必要な事柄であると言えます。
また、技術の発展とともにLEDが普及したのだが、これによる「光害」も考慮しなくてはなりません。
ホタルは我々を魅了するために光っている訳では無いということを踏まえ、地域開発の際は環境への影響を慎重に考慮し、可能な対策がないか検討することが求められています。
具体的に言えば、遮光板の取り入れや光の色、照明を変えるなど小さな工夫でも大きな効果をもたらすことができると考えています。