sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

こんにちは。佐山ゼミ3年生の夏目小麦です。
私は「本革はフェイクレザーよりもサステナブルであるか」というテーマで進級論文を書きました。本革は様々な哺乳類、爬虫類の皮が使われていますが、今回は最も使われることの多い牛の皮から作られる革にフォーカスしました。
調査の結果、特に有害物質を排出していると問題視されていた革の鞣しは、近年環境負荷を減らした製法と処理方法が生み出され、皮革産業を持続可能性が非常に高い産業へと進化させてきたことが分かりました。また、皮を革に鞣して使うこと自体が産業廃棄物のリサイクルであるため皮革産業はとても理にかなったものづくりであるという結論に至りました。長い間使える本革製品を使うことは、短いスパンで買い替えなければならないフェイクレザー製品よりもサステナブルであるといえます。
それに加え、本革は持続可能性が高く、吸湿性、伸縮性、防寒性、耐久性などの面にも優れています。私自身も革靴は自分の足にフィットしてくれて履き心地が良いので愛用しており、革のジャケットはどんなに寒い日でも、三田の寒さからも体を守ってくれるので毎冬大活躍です。進級論文を書くにあたって調査を進めたことで、より皆さんに本革製品をおすすめしたくなりました。
はじめに述べた通り、今回は牛の革だけに焦点を当てました。しかし他にも、馬、豚、ダチョウ、羊、蛇、鰐など様々な動物たちが革になっています。今後はそれらの動物についても詳しく調べ、今回の進級論文の反省も踏まえながら知識を深めたいと思います。特に私にとって身近な爬虫類は、絶滅や密猟、外来種の問題も深刻です。それらに関してもより良い改善策を見つけられるような調査・考察をしていきたいと思います。
家で保護しているニホンヤモリです。壁の水滴から水分補給をしています。春の暖かさを感じたのか、3月に入ってから活動的になりました。