sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

こんにちは。佐山ゼミ新4回生の内田隆大です。

ロシアのウクライナへの侵攻が激化し、一般市民にも多くの犠牲者が出ています。国外への避難を余儀なくされたウクライナ人の方や怯えながら防空壕で暮らす方々のことを思うと、とても胸が苦しくなります。一刻も早くこの戦争が終わることを願います。

今回は私の進級論文について紹介します。私の進級論文は「日本の外来種対策は万全か」というテーマで書きました。グローバル化するにつれ、利用のために意図的に、あるいは非意図的に生物がその生息域の外に持ち出される機会が増加してきました。その結果、外来生物が捕食、採食、病害、競争、交雑、生殖撹乱することによって在来種の生物多様性に大きく影響を与えています。また、近年では農地に侵入して、農作物やその生育場所を荒らす生物や、疫病や毒を持つ生物も現われ、人間にも多大な被害をもたらしています。

日本では、外来生物が定着してきて、生物多様性や人間に被害が出始めてから2004年に特定外来生物被害防止法を公布しました。しかし、法律ができたからと言ってその外来生物が根絶するわけではありません。一度、定着してしまったら根絶するためには非常に大きなコストと労力が必要になります。つまり、外来種対策においては侵入させない(水際対策)ことが最も重要になります。また、特定外来生物被害防止法の対策においても、リストの更新や再検討をもっと頻繁に行うべきだと思われます。

最近ではペットが野生化するケースが多くあります。一度飼ったペットは最後まで責任をもって飼育することや、そもそも手に負えなくなるような生物は飼わないことは我々にもできることです。彼らに罪はなく、我々と同じ一つの命です。享楽や営利といった目先の私益のみに幻惑されることなく、世代を越えた公益の視点をもつ必要があります。これからもさらにこのテーマを深めていこうと思います。

ソフォラ リトルベイビー

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この写真はつい最近、三田キャンパス前のtlahus(トラハス)というガーデンショップで買った「ソフォラ・リトルベイビー」です。部屋に植物があるとなんだか心が穏やかになる気がします。皆さんも是非tlahusに足を運んで、自分のお気に入りの相棒を見つけてみてください。

内田隆大