sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学記 No.14

こんにちは! 台湾留学中の櫻井晴菜です(^^)

先週末は人生初めての一人旅に行ってきました! 私が訪れたのは台湾北西部の新竹縣というところです。 新竹は「台湾のシリコンバレー」と呼ばれハイテク産業が発達し、 日本企業もここに多くの工場を進出させているので日本人の多い街にもなっています。 そんな新竹は観光地としてはあまり有名ではありませんが、様々な特色を持つ興味深い場所なのでいくつかご紹介します。

まず、自然環境の側面から。 新竹は風がとても強いことで有名です。 特に新竹市は東南から西北にかけてラッパ状に開けた地勢に東北季節風が入り込み、 中に閉じ込められた風がさらに増強されて市内に吹きわたります。 昔この強い風を防ぐために竹で城を囲っており、そのことから「新竹」という名前につながったとも言われています。 伝統的にはこの風を利用した特産品として、干し柿ビーフンが有名です。 日本式、台湾式、新竹式の干し柿をそれぞれ食べ比べてみましたが、新竹式が一番おいしかったのでお土産に買って帰りました。 ちなみにパッケージに書いてある「九降風」とうのは新竹に吹く強い風のことを表します。 干し柿

現在は、その風を利用して風力発電が試みられています。 海岸には全長10mにもなるプロペラを3枚持つ風車がずらーっと並んでいます。 街中の公園にも小さな風力発電機が設置されていました。 風力発電

実際に新竹市に行ってみると風がとても強く、日差しが強くても台北より少し涼しく感じられました。

そして、新竹では海と山の両方が楽しめます。 時間の都合で海には行けませんでしたが、17kmにも及ぶ海岸線のサイクリングロードは現在観光地として市がアピールしているものの1つです。 日本では見ることのできないマングローブ林もあり、生態観察としてもおすすめです。 また、台湾の13国家風景区に指定されている参山(獅山)を所有し、ハイキングに来る人もたくさんいます。

文化的な側面としてもいくつか特色があります。 新竹には「客家」と呼ばれる、清の時代に中国から移入した民族が多く居住しています。 特に私が訪れた北埔という場所は客家文化の史跡が極めて完全に保存され、伝統的な建築物が立ち並んでいました。 客家建築 客家建築2

客家料理も日本人の口に合うものが多く、とても美味しかったです。 客家料理

二日目に訪れた内湾は、台湾に3つしかないローカル線の1つの内湾線の終点にあります。 こちらは客家文化の残る老街と、渓流地の美しい風景を見るために多くの観光客が来ます。 内湾駅 渓流景色

確かに新竹は台北や高雄などの他の都市に比べると環境資源が少ないですが、 発達したハイテク産業と豊かな自然環境、歴史の深い文化が共存する街だということが分かりました。 現在新竹市はこれらを観光産業につなげようとアピールしています。 最近では上海万博台湾パビリオンが新竹に移設され、そこに訪れる人のために電車や新幹線が普及しました。 たまには台北のような成熟した都市から出て発展途上の都市に行ってみると、台湾をより深く知ることが出来て良いなと思いました。

再見!