sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学記 No.17

こんにちは! 台湾留学中の櫻井晴菜です(^^)

今回は日本から同じ総合政策学部の友達が台湾に来たので一緒に行ってきた台南についてご紹介したいと思います。 初めて新幹線を使いましたが、台湾の南西部に位置する台南までは2時間もかかりませんでした。 ちなみに新幹線はすべて日本から輸入されており、最高速度は日本より速いのだとか。

台南は台湾の京都と呼ばれ、意外と知られていませんが観光地として人気のある場所です。 というのも、17世紀前半にオランダ人が侵攻しここに台湾で初めての首都を置き、 その後清の統治下に入ってからもしばらく台南は行政の中心であり続けたため、 比較的完全に当時の古い街並みや建物が残されています。 それでは古都台南について写真でご紹介します。

赤崁楼 初めに訪れたのは赤崁楼というオランダ統治時代から長く台湾行政の中枢を担った場所です。 当時はプロビンシア城と呼ばれ、オランダ建築様式の赤レンガで造られました。 清の統治後は使用されなくなり荒廃し、のちに地震で倒壊しましたが、19世紀後半に再建されました。

孔子廟 実は台湾にはこのような孔子廟がいくつかありますが、ここは最も古いものです。 本堂には孔子とその弟子が祀られ、廟内は熱帯地方特有のガジュマルの木が茂っています。

明倫堂 清代には台湾政府最高学府が置かれ、儒教を中心とした学問の聖地でもあるため、 ちょうど卒業シーズンの大学生達が卒業服を身にまとい記念撮影に訪れていました。

次はバスに乗って安平という街に来ました。 台南運河の西にある安平は天然の良港を抱え、カキやエビの養殖が盛んな港町です。 台湾に侵攻したオランダ軍が最初に城壁を築き、台南で最初に開けた古い街でもあります。 伝統家屋の街並みが残る下町に、オランダや日本統治時代の重要史跡が点在します。

大砲 安平古堡はオランダ軍が建てた台湾最古の城跡で当時ゼーランディア城と呼ばれていました。 これもレンガ造りの城壁で、いまだにかつての大砲が残されています。

絵 この城は貿易の拠点にもなっていました。 こちらはその舟でしょうか。隣接する博物館には当時の資料が展示されていました。

台南に来て、普段台北で見ることのできないオランダ統治時代の歴史や文化を知ることが出来ました。 ふと気づいたのですが、同じようにオランダ人がやってきた長崎はキリスト教が伝播され、 実際に大浦天主堂などの教会が残っていますが、台湾にはキリスト教の伝播の跡が見られません。 オランダ統治時代が短かったからでしょうか、それとも儒教の影響が強かったからでしょうか。 関学生としてはとても気になるところです。

さて明日から始まる期末テストが終わると帰国で、この台湾留学記も次回で最後となります。 佐山先生をはじめ、今まで応援したくださった方々には本当に感謝しています。 最後までどうぞよろしくお願いします。

再見!