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大家好!みなさんこんにちは。
佐山ゼミ3回生の栗本です。
今回は、先週末に両親が台湾に来てくれて、一緒に故宮博物館に行ったことについて書こうと思います。
【故宮博物館とは】
(参考HP: http://tocana.jp/2014/07/post_4439_entry_2.html)
↓これは台北にある方
北京の方は、世界遺産にも登録されている紫禁城のことです。紫禁城は、明清朝の旧王宮である歴史的建造物ですが、現在は故宮博物館となっています。
では、なんで故宮博物館が北京と台北の2か所にあるんでしょうー?
簡単に説明します!
辛亥革命(1911年、孫文らによって中華民国が樹立された革命)のあと、北京の紫禁城にあった膨大な数の歴代皇帝の持ち物を中華民国政府は民衆に一般公開します。それが故宮博物院のはじまりです。
のちに、孫文の後継者・蒋介石が北京に入城し(1928年)、いったんは中国は再統一されますが、満州事変(1931年)を皮切りに日本軍による中国侵攻がはじまります。北京の紫禁城にあった文物も、戦争から逃れるために当時首都だった南京に移されますが、そこにも戦火がやってきて、南京からさらに四川省や桂林方面へ大陸の奥地と分散し保管されていきます。
1945年。日本軍が去ったあとも、中国本土では毛沢東の共産党vs蒋介石の国民党による内戦が勃発。蒋介石は敗北し、大陸から台湾に移り住むことになりました。
こうして、北京紫禁城にあった無数の文物が台湾に渡ることになったのです。
そして1965年。北京の紫禁城にあった歴代中国皇帝の文物を収めた「台北 国立故宮博物院」がオープンしました。
でも、台北に所蔵されている文物の方が見ごたえがあるらしく、私たちが行った時にも中国大陸からたくさんの観光客が来ていました。語学学校の先生が言うには、台湾人は故宮博物館の展示物を中国大陸の人たちから守ったと思っており、中国大陸の人たち自分たちの物だと思って台北の故宮博物館の展示物を見に来るそうです。
館内は写真撮影禁止なので、私が撮った写真ではないのですが…
(参考HP:http://www.taipeinavi.com/miru/5/)
故宮博物館と言ったら多くの人が思いつくのは、白菜と豚の角煮ではないでしょうか。
※正式名称は、「翠玉白菜」(写真左)と「肉形石」(写真右)です。
どちらも、天然の石の色や質感を巧みに生かして食材を表現するというユニークな作品です。
私たちが行ったときは、白菜の方は台湾の違う都市に出張中で見ることができませんでしたが、豚の角煮は見れました!
豚の角煮は、豚の毛穴まで表現されているらしいのですが、この展示室は一番人気で本当に込み合っていて、一瞬では毛穴まで見ることはできませんでした。
たしかに精巧に作られていて本物の角煮みたいだし、なにより豚の角煮を作るっていう発想がおもしろいですが、大勢の人が豚の角煮を見るために並んでいると考えるとなんだかすこし滑稽に思えました(笑)
ほかにも唐の時代のアクセサリーや、北宋時代の陶器など、中国の歴史を感じさせる展示物がたくさんあります。歴史の教科書で見たことある気がする!(気のせいかも…)っていうのがたくさんあっておもしろかったです。歴史好きの人が行ったらもっと楽しめるかもしれませんね。
では今回は以上です。