こんにちは。
3回生の松村優香です。
今回は、先日里山実習の一環として1泊2日で行われた、「炭焼き体験」についてお伝えしようと思います。
「炭焼き」とは、木や竹を空気を少なくして燃やすことでできるものです。
バーベキューなどで利用する「炭」ですが、炭には様々な効用があります。
『燃料になる』『吸着作用』『微生物を元気にする』『ミネラル供給』などなど、、、。炭ってすごいですね( ´∀` )
炭が出来上がるまでには様々な工程があり、この実習を通してその難しさを実感しました。その工程を紹介します!
①炭焼き用窯作り
ブロックで囲んだ仕切りの中に、オイル缶を置きます。このオイル缶は、風の通り道を確保するために、あらかじめ小窓を開けてあり、その小窓から外に空気が流れるように煙突を設置します。そして、置かれたオイル缶の周りに砂を敷き詰めます。
その状態がこちらです↓
②炭材をオイル缶に入れる
今回炭材として利用したのは、
・緑色の竹
・茶色くなった竹
・イガグリ
・キノコ
です。イガグリやキノコは飾り炭になるのかなぁという淡い期待の中、やってみることにしました。
竹をノコギリでオイル缶に入るサイズに切るのですが、それがなかなか難しく、手こずりました(^^;;
炭材を詰めている様子がこちらになります!↓
③焚火をして空気の循環を作る
ここからいよいよ炭を焼いていく作業になります。オイル缶の蓋にある空気の入口で焚火をして、団扇を使って熱風をオイル缶の中に送ります。送った空気は、やがて煙突から外に出ていくのですが、その煙の色が炭焼きをする時の重要なポイントです!
初めはなかなか風の流れを作れておらず、煙はこの状態でした↓
しかし、しばらくすると団扇を使わなくても風の流れが自然とできて、煙は水分を含んだ白っぽい色になります。
この時の煙の温度は78度でした。↓
そして、最終的には、煙の色が透明に変わりました!温度は210度を超えており、煙が透明になると、追い炊きの作業は終了です!
④ねらし
煙が透明になったら、炭化が終わった合図です。空気口を開き、中のガスを抜きます。
⑤焚き口を封印し、煙突を抜く
オイル缶を砂で覆い、オイル缶の中に酸素が入り込まないのように遮断します。この作業が終わると、あとは炭が出来上がるまで待つだけです。
⑥炭を取り出す
次の日、どきどきしながらオイル缶を開いてみると、
オイル缶の上の方は灰になっていましたが、しっかりと竹炭ができていました!下の方は温度が上がり切らず、炭にはなっていませんでした。また、イガグリやキノコを炭になりきれず、、、という感じでした。
千刈キャンプ場には、立派な栗の木がたくさんなっており、実習の合間にみんなで栗拾いもしました。夜のバーベキューでは、拾った栗も一緒に食べました!美味しかったです。焚火を囲んで、みんなで話をするのも、趣があって非日常を味わうことができました。
この実習を通して、昔の人々の苦労を少しだけですが感じ取ることができました。そして秋をたっぷり満喫できました!
火を起こすためのアイテムである炭であっても、沢山の時間と手間がかかることがわかりました。この世にある全てのものに、誰かの手が加わることで、私達はより便利な生活ができています。資源を大切にすべきだと改めて感じました。
P.S. 私事ですが、この度、陸上競技部のマネージャーパート長に就任致しました。より一層学業と部活の両立を頑張ります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。