sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

屋久島うみがめ館 ボランティア活動

こんにちは!三回生の大内か乃子です。

今回は10日間参加した屋久島うみがめ館でのボランティアについて書かせていただきます。 別日で同じボランティアに参加した奈海ちゃんが調査等については既に詳しく書いてくれているので、私は今後このボランティアに参加する方へ向けた情報も交えながら書こうと思います。😊

1日目、伊丹空港から屋久島空港への直行便があるため、私は飛行機で屋久島まで行き、屋久島に着くと空港のすぐ目の前のバス停から永田浜行きのバスでうみがめ館へ行きました。 鹿児島からフェリーや高速船を利用して来るボランティアの方のほうが多いようですが、飛行機の方が圧倒的に早く、関西からだと費用の差も大きくなかったので私は飛行機を選びました。✈️

うみがめ館ではボランティアの為の生活スペース「カメハウス」で自分達で家事などをしながら生活します。私が行った時には、先に高校生の男の子2人と社会人の女性が生活していました。 うみがめ館に着いてすぐに調査や生活についての説明を受け、施設案内、自己紹介を行い、その日のうちにミーティングや掃除などカメハウスでの普段通りの生活と調査が始まります。

うみがめ館での生活はしなければならないことが決まっており、だいたい毎日同じことを繰り返します。慣れてきて余裕ができれば、自由時間が持てる、という感じです。

簡単にですが、1日のスケジュールです⭐︎ 6時 / 起床 6時半〜昼 / 朝調査、掃除、調査票の清書、ミーティング 昼〜16時半 / 調査票の清書、洗車、晩飯の準備 16時半〜18時 / 晩飯、片付け、夜調査の準備 18時〜22時 / 子亀放流会の手伝い、夜調査 22時〜23時半 / 片付け、シャワー、翌日朝調査の準備 24時 / 就寝 これに、うみがめ館に来客があれば対応、案内を行う館当番を日中担当しなければなりません。

また、担当制の自炊なので、料理が得意な人にレシピを教えてもらえる利点はありますが、普段あまり料理をしない私にとって料理当番の日は少し憂鬱でした😅

仕事に慣れないうちは自由時間がほとんど持てず、毎日くたくた。特に、約60㎝の深さもあるウミガメの巣穴を掘り、中から100個以上ある卵を取り出し、分類分けを行なって数を数える動作を何度も繰り返す夜調査は、体力的にもしんどく、ウジに食べられ原形をとどめていない子亀と腐敗臭に精神的にもやられてしまい、最初のうちは疲弊しきっていました。うみがめ館の方やボランティアとして保護調査に携わっている方がとても苦労しながらウミガメを保護しているということを実感しました。また、スタッフの方達とミーティングを毎日行って保護調査の改善点や案を出し合い、自分達で考えて行動することで保護することの大変さや問題点を認識することができました。現場に出て実際に自分で行動して初めて分かることが、たくさんあります。座学ではなく、実際に体験をすることで環境問題について学びたいという想いでこのボランティアに参加をし、大変ではありましたがしっかりと現状を学ぶことができたのではないかと思います。

ウミガメの調査以外にもウミガメ館の館当番や、家事、共同生活では初めは慣れないこともありましたが、毎日新しいことを学ぶことができ、成長することができたと思います。また、調査ではウミガメを保護する大変さを身をもって感じました。「絶滅危惧種を保護する」一言で言えば簡単そうに聞こえますが、現状を維持できているのは色々な方達の努力の積み重ねのおかげです。ウミガメに限らず、壊れかけているものを元に戻すことは、壊すことよりはるかに大変です。保護、保全という形ではなく、壊れきってしまう前に防ぐことが私達にできる手助けなのではないでしょうか。考えさせられることが多いです。😲 今回の経験は私にとって忘れられないものであり、 様々なことを学ぶことができました。このような経験をする機会を与えてくださったうみがめ館の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。また、この貴重な経験を他の人達にも伝えていきたいな、と思います!

とても長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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