こんにちは!!
佐山ゼミ3回生の尾崎絢香です。
年が明けてから気づけば2月半ばが過ぎ、時間が過ぎる速さに驚くと共に、
年を取る早さを感じ悲しくもなります。。。
さて今回は進級論文について書きたいと思います。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
私の進級論文のテーマは、
「屋久島に生息するウミガメに対する、政府や世の中の意識の変遷に関する研究」です。
このテーマにしたきっかけは、昨年フィールドワークで屋久島ウミガメ保護ボランティアに参加し、
そこで得たことや学んだ知識を広め、もっとウミガメ保護について身近に感じて欲しいと思ったからです。
もともと自然や生き物に興味があった為に、屋久島でウミガメ保護って「楽しそう」「屋久島にいってみたい」
と言った安易な考えでボランティアに参加しました。
しかし、実際活動をしていくと、絶滅危惧種であるウミガメが抱えれいる厳しい現実を目の当たりにしました。
私の頭の中にある海の中を優雅に泳いでいるウミガメのイメージから人間による自然破壊やいつくるか分からない自然災害に悲鳴をあげ闘っているウミガメへと変わりました。
仮説においては、
1)屋久島ウミガメに関連する新聞記事は年々増加している傾向がある
2)政府が屋久島ウミガメ保護における援助など、年々関わる事が多くなる
3)「屋久島 ウミガメ」における新聞記事は起こった出来事や時代背景にあった記事を出している としました。
それぞれの仮説立てた理由としては、
1)屋久島は、1993年に世界遺産登録され、それ以来屋久島に訪れる観光客が増加している事から屋久島に対し人々の関心があがっています。
また、屋久島は北太平洋最大の産卵場所であるため、政府の動きや世の中の動きの話題性を反映する新聞記事においても増加しているのではないかと考えたからです。
2)ウミガメ保護ボランティアに参加した際に、ウミガメを保護するためには広い浜の整備など資金が必要だと感じ政府はこれらの問題に介入しているのではないか、
また今後より介入してほしいと考え仮説2)にしました。
3)これは、新聞が記事が時代背景や世の中のできごとをきちんと反映しているのかを検証するためです。
1)2)における検証方法は、
朝日新聞における「屋久島 ウミガメ」における今までの記事の内容を項目事(町に関する記事・人物紹介に関する記事・保護に関する記事・ウミガメの生態に関する記事・人による被害・自然による被害・政府関連の記事・個数減少に関する記事・個数増加に関する記事・ボランティアやイベントの募集)かつ年代事(1985年~2016年)に分類し、記事の増加の傾向や政府のウミガメ保護に
関する動向を調べました。また、信憑性の高い内容にする為に環境省など政府の活動内容をホームページやブログでも調べました。
3)においては、「屋久島 ウミガメ」の記事の時代背景を調べ新聞記事と合致しているのか、1つ1つ検証していきました。
分析結果
1)「屋久島 ウミガメ」に関する記事は
1985年~1989年では合計3つの記事しか無く、内容においてもウミガメが主役ではなく屋久島の町紹介のためや人物紹介の為にウミガメの名前が使用されていました。
しかし、1990年~1994年では25件になり、1995年~1999年では52件、と増加の傾向が見られたのです。
これはウミガメが世間から注目を浴びていることになるのですが、内容は人による環境破壊や自然災害が原因で減少しているといった
ネガティブな記事が多くなっている事を現していました。
2000年から個体数増加に関する記事がではじめ、ボランティアに参加した私のとって嬉しさと安堵感を持ちながら分類を進めることが出来ました。
2)においては、思ってた以上に政府はウミガメ保護に関して援助はあまり無く、主に条例に力を入れていることが分かりました。
ウミガメを守っていくためにはボランティアだけでは規模も範囲も間に合わすやはり政府の援助を期待が高まる結果になりました。
3)では制定された条例の背景を調べ、新聞記事と合致しているか検証した結果時代背景の記事への描写は正確そのもので、さすが国民に知らせると
いった出版業界の責任感の強みを感じました。
進級論文を進めいく上でボランティアで学んだこと以上にウミガメの抱えている問題を知る事ができ、また、ウミガメ保護のためにさらにウミガメの現状を
知っていただかなければいけないことを再認識しました。
卒業論文では、さらに情報の細分化し、具体性、信憑性をより高めるため3大新聞の分析を行いたいと考えています。
最後に、この進級論を作成するにあたり、ご指導していただいた佐山先生に感謝の意を述べたいと思います。
ありがとうございました。