こんにちは!佐山ゼミ3年の古中奈海です。
今回は8月20日~9月4日までの16日間参加していた屋久島うみがめ館でのボランティアについて書きたいと思います。
まずこの実習に参加しようと思ったきっかけは野生動物、特に絶滅危惧種に関心があったためです。絶滅危惧種であるウミガメを保護されている屋久島うみがめ館でなら様々なことが学べるだろうと思い参加を決めました。
今回は調査について詳しく書きたいと思います。
うみがめ館の近くには永田浜があります。永田浜とはいなか浜、前浜、四ッ瀬浜の総称で2002年に国立公園に登録、2005年にはラムサール条約湿地に登録されています。
朝はこの3つの浜での足跡調査を行います。調査内容は子がめの足跡を探して巣穴を見つけると言うものです。
これが子がめの足跡です。ウミガメは一つの巣に100個〜150個の卵を産みます。そして孵化(卵から出てくること)した子がめ達は10〜20匹で協力して巣から出てきます(脱出)。そのためこのようにたくさんの足跡があります。
足跡を見つけたら割り箸と木の枝に日付を書いて巣の近くに刺しておきます。初脱出確認から3日後に孵化調査を行うためです。
子がめの足跡以外にも野生動物の足跡や掘り返しなども見つけたら調査票に記録しました。
シカの足跡
タヌキの掘り返し
そして夜は孵化調査をいなか浜と前浜で行います。孵化調査とは脱出確認後3日以降の巣を掘り、孵化卵殻数(卵の殻)、地中の幼体生死、ピップ後孵化前生死(卵は割れているが孵化していない)、ピップしていない卵(割れていない卵)の数を数えて脱出数などを調べるものです。
アカウミガメの場合50〜60cm程掘ると写真のように子がめや卵の殻などが出てきます。これらの卵をそれぞれ分類して、調査票に記入します。
この孵化調査がとても大変でした。穴を掘るのはとても体力を使い、死んでしまってドロドロになった子がめの感触、ハエ、ウジなどがとても耐えられませんでした。他のボランティアの方曰く、臭いもひどかったそうです。私は鼻が悪くて巣穴に顔を入れても全く匂いがしませんでした、、、
朝は足跡調査、夜は孵化調査を毎日行います。雨が降っても雷がなっていてもです!!正直しんどかったですが、ウミガメの保護に少しでも役に立つなら!という気持ちで頑張りました。
では今回はここまでにしたいと思います。後日、うみがめ館での生活について書きたいと思います!