sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

 

 こんにちは。佐山ゼミ3回生の川添ききょうです。

 

 私は、「福岡県岡垣町における海洋プラスチックごみとウミガメの今後の関係性について」をテーマにして進級論文に取り組みました。

 

 私の地元である福岡県岡垣町は福岡県の北部に位置しており、変わった海流のルートに乗って数年に1度アカウミガメの産卵が行われています。私自身も小学生の頃、海岸へとアカウミガメの産卵を見に行った記憶があります。しかし、平成25年以降は岡垣町アカウミガメの産卵活動が行われていません。そこで、私はその理由として世界中で深刻化している海洋プラスチックごみが原因となっているのではないかと考えたため、このテーマを選びました。また、ウミガメは絶滅危惧種にも指定されていることから、個体数減少にも海洋プラスチックごみが影響を及ぼしているのではないかと考えました。

 

 結果として、海洋プラスチックごみはウミガメの絶滅危惧種指定の理由の1つとなっていますが、そのほかに異常気象による海流の変化や海面上昇によって海岸が浸食されて産卵場所を失ってしまっているということが分かりました。海洋生物の中でも、ウミガメはプラスチックごみの誤飲による死亡事故が多く発見されています。このような事故が起きてしまう原因は、私たち人間の暮らしの中で排出されるペットボトルやビニール袋などが挙げられます。ウミガメに対してこのような危機的状況を作り出してしまっていることから、プラスチックごみが与える海洋生態系全体への影響はとても大きいということが分かりました。また、異常気象による海岸の浸食によってウミガメは海岸へと上陸することが難しくなり、子孫を増やしづらい環境へと変化してしまったということが分かりました。このまま世界中で自然環境や海洋に悪影響を及ぼしているような問題が続き、さらに拡大してしまうとウミガメの絶滅もそう遠くないのではないかと感じました。

 

今後は私の地元だけではなく、日本全体でウミガメが上陸している地域を調査して理解を深めていき、ウミガメの産卵をもっと日本で活性化させるための取り組みなどについてさらに研究していきたいと思います。