こんばんは!佐山ゼミ3回生の太治あゆみです。今回は2回目の環境測定実習についてお伝えします。
今回は「大気質測定」についてでした。今回の実験は、事前に学生がそれぞれ好きなところに大気質を測定できる機器を設置して採取したものを使いました。
自分の部屋や玄関、家の近くの道路、千刈キャンプ場などみんな色々なところで測定していました。
今回の実験では、二酸化窒素の量を測定しました。
実験を簡単に言うと、二酸化窒素と反応して色が変わる発色試薬を使ってどれだけ二酸化窒素が含まれているかを調べる実験です。
蒸留水にわざと二酸化窒素を入れ、基準となる試験管を作りました。
上の写真がその試験管で、左から順に
0、0.2、0.4、0.6、0.8μgNO2/ml となっています。二酸化窒素をたくさん含んでいる方が色が濃くなります。
自分たちで採取してきた試料も反応させ、それぞれ色が濃かったり薄かったりで盛り上がりました。
そのあと、特殊な機械で最初に作った基準のものの色と比較して二酸化窒素の量を調べます。
そしてその数値と、大気質を測定していた時間を使って、測定していた期間の平均の二酸化窒素の濃度を求めました。思ったより低かったところや、高かったところなど色々でおもしろかったです。千刈キャンプ場は二酸化窒素の濃度は低かったです。
そのほかにも、大気中の粉じんの濃度も測定しました。これは、お世話になっている関西環境管理技術センターの方が朝早くから機械を使って採取してくださっていたものです。
ろ紙を使って採取しているのですが、採取する前と後のろ紙の重さの違いを使って計算しました。
上にある右側の写真がそのろ紙です。よく見ると、左側のろ紙の方がくすんでいます。右のろ紙は使っていないものなので、比較すると違いがわかると思います。
求めた数値は大阪市のデータよりも高い値が出たのですが、これは時間の都合上、湿気を取る工程を抜かしたためではないかとの事でした。
大気質を測定してみて、目に見えないだけで大気には色々なものが含まれていることが分かりました。水質は目に見えて汚いことが分かりやすいですが、大気は汚染されても気づきにくいものなのかなと思いました。
大気は生きていれば必ず体に取り入れているものなので、健康への影響も大きいのかなと思いました。私たち自身のためにも、自然環境のためにも大気汚染について意識して行く必要があると思いました。
実習のメンバーも仲良くなってきて、とても楽しく実習ができています。
そして、この実習が行えているのはいつも指導してくださり、お手伝いしてくださる関西環境管理技術センターの方々のおかげです。本当にありがとうございます。
あと2回、よろしくお願いします。