sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

環境測定実習 最終回 ~騒音・振動編~

皆さんこんにちは。佐山ゼミの中井康間です。

環境測定実習の最終回の様子について紹介します。

今回は騒音・振動の調査ということで、いつもと同じく、関西環境管理技術センターにお邪魔して、調査を行いました。

まず、騒音と振動は似ているということから始まりました。なぜかというと、音は空気の振動で伝わるので、物理的にはどちらも同じ仕組みだそうです。

具体的な調査方法ですが、まず騒音は、調査したいところの地上から1.2m付近にマイクを設置して行います。

今回私たちが調査を行ったのは、近くにある幹線道路です。

騒音・振動1

この道路の右側には大きな較差点があり、画像からは分かりませんが、交通量は多い道路です。

この道路で、車やバイクが通ったときの騒音と振動の大きさを計測しました。

まず騒音ですが、道路に直接振動を感知する機器を置き、振動を感知します。

騒音・振動2 騒音・振動3

これが、振動を感知する機械です。左側の機械で感知した振動を、右側の機器に伝えグラフに残す仕組みになっています。波形が大きくなっているところは、車などが通り、振動が大きく感じられた部分です。大型車両などが通ると、より大きくなります。最近では振動を直接コンピュータにつなぎ、保存や編集が容易になっているそうです。

 

次に騒音です。騒音は一般地域と道路に面する地域と2ヶ所で行いました。道路に面する地域は、振動測定と平行して行いました。

騒音・振動4

このマイクロフォンで騒音を感知します。高さは地上から1.2mです。道路に近い地域は、やはり大型車などが通ると騒音計も波形が大きくなっていました。

振動と騒音は互いに深く関連しているのだと感じました。

次に、一般地域では、公園に移動し調査を行いました。一般地域の騒音調査は先ほどのマイクロフォンに加え、人間の聴力も使い調査します。

5秒ごとにどのような音が聞こえたかをチェックしていきます。それを、なんと最低で10分続けます。

騒音・振動5

これがその調査票です。自然音が多くなっていますが、自然音とは鳥のさえずりや風によって木々がなびいたときの音などを指します。

当日の公園周辺は、交通量は少なく、子供たちも少なかったので、自然音が高い支配率を示しました。

 

個人的には、他の公害測定よりも、振動・騒音の調査はとても地味な作業だと感じました。

また、この実習を通して新しい仲間とも仲良くなれ、5回という短い期間でしたが、とても楽しく実習することができました。

とても貴重な体験ができるので、皆さんも来年ぜひ履修してみてくださいね!