sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

2018年度白山麓実習

こんにちは!佐山ゼミ四年の角谷有樹音です。

8月29日~9月3日に行われた2018年度白山麓実習のご報告です。

今年度は、「地元の食材を活かしてほしい」という地域の方のお声をもとに、実習が行われました。実習生は、去年復活させた水車小屋をカフェとして活用し、そこで地域の方が集まりコミュニケーションをとれる場を作りたいと考え、地元食材を使ったメニューを地域の子供たちと一緒に考えるイベントを行いました。今年度の実習は天気に恵まれませんでしたが、雨に負けじとイベント準備を行ってきました。

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実習の一日目は白山ろくテーマパークでオキナグサ花壇周りの除草、そして地域の方とイベントに関する打ち合わせを行い、二日目には水車小屋の清掃を行いました。作業中は、元気に回る水車や山麓の景色を見ることで、より一層やる気がみなぎってきました。また、手取川ダムや歴史重要伝統建築物群に指定されている白峰を見に行かせていただき、白山麓の地域についての理解を深めました。

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三日目には次の日のイベント準備とリハーサル、試食と笹ずし作りを行いました。雨の中、西出さん(白山吉野地域振興協議会会長)が採って下さった笹の葉を一枚一枚丁寧に洗い、酢飯と具を巻き、一晩重しを乗せて寝かせました。この様な機会を設けて下さったことで、地域の伝統的な料理を知ることができたと共に、地域の方からお話をお伺いすることで、より一層白山麓の地域が好きになりました。

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ついに迎えた9月1日のイベントでは、地元の小学生を対象に水車小屋をカフェとして活用するため、地元食材を使ったメニューを考案してもらうイベントを行いました。はじめは参加人数が10人も満たないのではないかという状況でしたが、多くの方の協力のおかげで17名もの子供が参加してくれました。

はじめにジオパーク・白山麓地域について説明し、その後地元食材の紹介を行いました。多くの子供たちが関心を持って話を聞いてくれている様子を見ると、非常に嬉しい気持ちになりました。

地元食材を使ったカフェのメニューを考える際に、多くの子供たちが自分の住む地域の食材について知っていましたが、その食材をどの様な料理に使うか考えることは難しいようで、私自身も学ぶ事が多くありました。

今後、小学生に考えてもらったユーモアあふれるメニューをもとに、新たに水車小屋を発展させていきたいと強く思いました。

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9月2日には、前日行ったイベントの実践報告会を行い、多くの方にご来場いただきました。実践報告でいただいた意見を今後反映させ、さらに発展させていきたいと思います。午後には、BBQを行い、白山麓実習OBOGの方や、白山市ジオパーク推進室職員の方々、地域の方々とお話しすることで、素敵なひと時を過ごすことができました。

天候不順にもかかわらず、久野名誉教授、佐山教授に現地まで赴いていただき、ご指導いただけたことを深く感謝しております。また、野畠先生においてもご多忙の中、準備段階からお世話になり、ご指導いただけたことを厚く感謝しております。また、先輩方や地域の方々のご支援・応援も大きく、皆さまのお力によって実習が実りあるものになったことに改めて感謝を申し上げます。

 

 

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今回白山麓実習で私は、地域の方がどのような思いを持って生活されているかを知り、また、その人の背景にあるものを理解することで、目には見えない人と人のつながりを感じることの大切さを学びました。また、多くの方に協力していただけたからこそ、実習を行うことができ、目に見えない非常に多くの場面で支えていただいていることを改めて実感しました。時には大雨に見舞われたり、雷が鳴る状況の中でも地域の方は協力して下さり、多大な協力を得られたのは、これまでの実習で先輩方が地域の方と深い関係を築いて下さったからであると考え、感謝の気持ちが膨らみました。

8期生は今回の実習で最後になりますが、9期生には今後も地域の方の声を実現させるため、実習をつなげていき、新たに頑張ってほしいと思います。これからも水車小屋が、たくさんの人に集まってもらえるシンボルとなり、地域に対する愛着や誇りを持っていただけるような場所になれたらと思います。

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この2年間、実習、リサーチコンソーシアムやリサーチフェアの中で学んだことを活かし、来年、社会人として成長できるよう努力していきたいと思います。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。

また11月に行われるリサーチフェアに向けて、準備を行っていきます。

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