パギ~!
マレーシアでインターン中、佐山ゼミ3回生の本田香織です。
先週末の25日に1か月間続いた断食期間ラマダンが終わり、
イスラム最大のお祭りである断食明け大祭「ハリラヤ」がやってきました!
私の住む小さな田舎町でも、
ラマダン最終日である24日の夜から断食の終わりを祝うお祈りや爆竹、花火の音が鳴りやみません。
ということで、今回はムスリム最大の祭典ハリラヤについてご紹介します。
【ムスリム最大の祭典~ハリラヤ・プアサ~】
ハリラヤは断食明けを祝う日ですが、日本でいえばお正月のような行事で、
マレーシアではチャイニーズニューイヤーと並び最大の祝日となっています。
そのためマレー系はもちろん、インド系も中華系も大型連休のため皆田舎に帰省します。
(ちなみに「ハリ」は「日」、「ラヤ」は「偉大、素晴らしい」、「プアサ」は「断食」を意味します)
ハリラヤはまず朝のお祈りに行き、握手を交わし互いの罪や過ちを許しあうことから始まります。
また子どもは朝から近所を回り「サラマットハリラヤ!」と挨拶しながらお金を集めて回るそうです(日本でいうお年玉!)
またそろってお墓参りに行く家庭も多いそうです。
その後、親戚一同が集まりご馳走を食べ、断食の終わりをお祝いします。
またハリラヤの際には宗教関係なく親しい人も家に招待し、特別な料理やお菓子をふるまいおもてなしします。
なんと普段は入ることができない王宮や首相官邸もハリラヤの日にはオープンハウスになり、
無料で食事やお菓子をふるまってくれるそうです!いってみたかった...!
私もマレー系の上司の家にご招待してもらい、ハリラヤ料理をいただいてきました!
[caption id="attachment_4143" align="alignnone" width="300"] ↑職場の上司とともに!まさかのバジュクロンを着忘れるという失態をかましました。手前の女性が今回招待してくれた上司です。[/caption]
ハリラヤ料理として代表的なものが、この「クトゥ・パット」とよばれるヤシの葉でもち米を包み蒸したもの。
これがハリラヤのシンボルにもなっているそうで、ビニール製の飾りが売られていたりします。
こちらは帰省から戻ってきた同僚がお土産にくれたもの、少し包み方が違います。
包んでいる葉もココヤシとは少し違うそうで、こちらは独特の甘い香りがしました。
またハリラヤに欠かせないものが、ハリラヤクッキー。
多くの家庭がこの日のために手作りし、
家に来た人に初めにふるまったり帰省してきた家族に手土産として持たせる習慣があるそうです。
[caption id="attachment_4141" align="alignnone" width="300"] ↑すべて上司手作りのクッキー!お気に入りはパイナップルジャムを挟んだもの![/caption]
私も帰り際、上司のお母さんにたくさんのクッキーとハグをもらい、本当に孫になった気分でした….
[caption id="attachment_4142" align="alignnone" width="300"] ↑帰り際に持って帰りなさいと優しい目で渡され、少しうるっととしました[/caption]
といった感じで、私もハリラヤを経験させてもらいました。
日本では決してできない経験をさせてもらい、上司には感謝の気持ちでいっぱいです。
親戚で集まりご馳走を食べ、お祈りにいき気持ちを新たにするという点では、
本当にお正月に近い行事なのだと感じました。
(ただしイスラム暦は新年は別にあるので、ハリラヤが新年なわけではありません!)
また今回書ききれなかったことがあるので、
来週も引き続きハリラヤについて紹介したいと思います!
それでは!ジュンパラギ!