sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その15》

パギ~!おはようございます。現在マレーシアで社会貢献活動に参加している佐本朱理です。

 

おとといと昨日お休みをもらい、同い年のインターン生ナッドとナッドの妹&友達とで4人で、マレーシアの伝統的な都市として有名なマラッカというところを旅してきました。私以外全員がイスラム教徒の3人と行動を共にし、同じ部屋に泊まるというなかなかできない経験をしたので、その時に驚いたことや印象的だったことをシェアしたいと思います。

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▲ビーチでサンセットを見る前に4人で撮った写真。

 

【スカーフ取ったところ初めて見た…!】

ムスリムの女性はたいていがスカーフをしているというのは、皆さんご存知だと思います。でも、マレーシアのような気温の高い国で、暑くないの?!というのが私も最初のころは疑問でした。(ナッドに聞くと、「体の一部みたいなもんやから、大丈夫!」とのこと。)

 

しかし、今回の旅行でホテルの部屋に着いた瞬間、「パナース!(あついっ)」と言ってスカーフをとり始めたのです。彼女たちがスカーフをとる姿を見たのは、初めてのことだったので、「私、部屋出た方がいいのかな~?」とか思ったのですが、すぐに友達同士でくくっている髪の毛を「お団子~」と言ったり、ぐちゃぐちゃとして遊びだしたので、(高校生の女の子が遊んでいるのをイメージしてもらえると近いと思います。)そんなにフランクなものなのか…と驚き、思わず立ちつくしてしまいました。

 

【お祈りの方向を示すコンパス、スマホアプリがある!】

部屋で少し休憩していると「コンパスがほしい!」とナッドが言うので、iPhoneに入っているアプリを出すと、「あ、ごめん、それじゃなくて…」と言われ、ナッドの友達が見せてくれたのは、イスラム教徒の聖地を指し示す、お祈りの方向を知るためのコンパスのスマホアプリでした。マレーシアのホテルにはたいていお祈りの方向を示す矢印が天井にあるのですが、今回泊まったホテルは中華系の方が経営していたこともあってか、そのお祈りの方向を示す矢印がなかったのです。

 

そのアプリケーションを見せてもらいました。機能的にはiPhoneのコンパスと変わらず、東西南北を携帯端末が認識した後、お祈りの方向が示されるといういたってシンプルなものでした。現代テクノロジーと宗教とがコラボレーションしている様子を垣間見ることができた瞬間でした。

 

【部屋でお祈り】

来ている服の上にお祈り用の服を羽織り、マットをひき、部屋の隅で静かにお祈りをしだしたナッド。気になるけれども、じろじろ見るのも失礼だし、おしゃべりするのも悪い気がするし…と思っていたら、近くでスマホをいじっていたナッドの友達がSNSを見て大爆笑し始めました。部屋の隅では厳かにお祈り、隣では形態を見ながら大爆笑。シュールな光景でした笑(ちなみに、ナッドがお祈りをしているところは3回ほど見ましたが、ナッドの妹と友達がお祈りをしているところは1回も見ませんでした。笑)前々から感じていましたが、信仰の形も人によってさまざまであるということを改めて感じました。

 

また、驚いたのが、シャワーを浴びる頻度です。お祈りをするごとにシャワーを浴びるらしく、一日に34回は普通だとか。「アカリも次シャワーどうぞ~」と言われたので、「日本では夜にお風呂に入るのが普通やねん~やから、やめとくー!」と言うと、とても驚かれました。今振り返ると、もしかしたら、汚い…とか思われちゃったかな

 

【チキン、かぶりつきません。】

マレー系の文化として、手で食べるというのは、有名です。そして、それはチキンを食べるときにも当てはまるのです。日本だと、チキン(ケンタッキーのチキンを想像してください。)を食べるとき、掴んでかぶりつく、というのが普通だと思います。しかし、私がチキンにかぶりつき、その様子を見て「うわあ…。」という顔をしているマレーシア人たち…。チキンも手でちぎって食べるのがマレーシア人にとっての“普通”らしく、「かぶりつく」という行為は、品の無い行為と映るそうです。それを知り、恥ずかしくなったので、手でちぎりながらチキンを食べてみたのですが、時間がかかるし、難しいし、と苦戦している様子を見て「アカリは日本人だからいいんだよ、あんまり気にしすぎないで笑」と言われてしまいました。

 

 

【おわりに】

頭では分かっているものの、いざ経験すると新たな驚きや発見があるなあ、と感じる貴重な経験がたくさんできた旅でした!

また、ここまで、彼女たちを「ムスリム~」と強調していってきましたが、私は今回の旅でも、日常生活でも普通の友達として接しており、宗教というバイアスがかかった目で見られることもあるかもしれませんが、彼女たちは普通の女の子です。「人間皮をはいだらみんな骸骨!」と誰かが言ったように、考えていることや話すことは、服・メイク・かっこいい&かわいい有名人・ドラマの話など私たちと変わりません笑

 

さいごに!ナッドの妹と友達と会うのは、これが初めてだったのですが、特にナッドの友達エラはとてもフレンドリーで、常に笑って楽しく過ごせた旅でした。一緒に旅をしてくれた友人たちに感謝でいっぱいです。マレーシア人がフレンドリーで優しく、何事に対しても寛容であり、私自身のびのびと生活できているので、「マレーシアは私のアナザースカイだなあ」と感じる今日この頃です。

 

【ちょっとだけマラッカ紹介】

ジョンカーウォーク:チャイナタウン。かわいらしいお土産や、中華系のお菓子&料理など目移りします!道路の上の提灯や傘の飾りがかわいい!

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いたるところにある壁画:マラッカは芸術的な壁画がたくさん見れる街です! おすすめはリバークルーズに参加して、見える壁画たち!マレーシアの伝統文化の壁画がたくさん。

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光る自転車:ポケモン、キティちゃん、ドラえもんなど様々なキャラクターがデザインされたガンガン音楽を流しながら自転車が走っています。夜には、写真のように光ります笑なんだかたのしいきぶんになれます。

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以上、ムスリムの友達と旅して感じたこと&ちょっとだけマラッカ旅行記でした!

それでは!