sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その14》

パギ~!おはようございます。現在マレーシアで社会貢献活動に参加している佐本朱理です。

おととい新しいインターン生がやってきました!今回は最近感じた民族間のちょっとした壁について、新しいインターン生を受け入れるときの出来事を交えて書きたいと思います。

 

【新しいインターン生がやってきた!】

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以前も登場したマレー系のインターン生ナディアと新しいインターン生と!

今回新しくやってきたのはインド系の女の子。私よりも3つ年上なこともあってか、しっかりしているという印象を受けました。しかし、席について早々、自己紹介もままならないままイヤホンを付けて、パソコンをカタカタといじりだしてしまいました。「これはマレーシアでは普通なのかな~?でも、これまでのインターン生も来て早々携帯を触りだしたけれども、さすがに自己紹介とちょっとした挨拶はしてたなあ…」とのんきに考えていたのですが、上司が名前を聞いてもイヤホンをしているので彼女の耳には届いておらず…💦「失礼やな~」と上司がちょっとご立腹な様子を見て、これはマレーシア人から見ても普通ではないことが分かりました。

 

【緊張してる?彼女なりの理由があるのでは…。】

ただ、ここ2日かけて徐々に話しかけたり、一緒に仕事をする中で関わるうちに、話しかければ答えてくれるようになりました。そこで、「もうアフィス(男の子のインターン生)とはしゃべった~?」と聞くと、「まだ。初対面だし…。」とのこと。アフィスが「新しいインターン生、全然しゃべらへん…。」と言っていたので、アフィスの名前を出してみたのですが、よくよく考えてみれば、彼女は女性インド系で母語タミル語であり、アフィスはマレー系で母語はマレー語。彼女はマレー語も話せますが、あくまで彼女にとって第二言語。男女の違い、新しい職場でのプレッシャーに加え、彼女は第二か国語であるマレー語で話さないといけないのです。それを考えると、彼女にすれば新しい関係を構築することは、ハードルが高いだろうし、もともと内気な性格ならばなおさら難しいのではないかということに気が付きました。

 

【民族の違うマレーシア人のコミュニケーションの難しさ】

また、先日マレー系の友人とインド系の人が会話をした後に、私がマレー系の友人に何話していたの~?と聞くと、「多分、~って言ってたんやろうけど細かいことはあんまりわからへんかった。」との返事が返ってきました。私は驚いて「え?!でも、マレー語で話してたよね?」と聞くと、「正直、インド系や中華系のマレーシア人の話すマレー語って文法が正しくなかったりして、言っていることが分からへんことがあるねん💦」と驚きの事実を話してくれました。

英語にも話す人によって発音に違いがあるように、マレー語にも中華系、インド系独特の発音の違いがあるのは、言われてみればなるほど!となるのですが、今回のこの件を通しての新たな学びでした。

言語は意思疎通を行うのに欠かせないものです。マレーシア人は、日本人が英語を勉強するのとは違い、日常的に話す機会がたくさんあります。しかし、日本語で自分の言葉で何かを伝えることにも「難しい」と感じることもあるのに、それをさらに複数の言語で!となると、言葉にしきれないこともあると思います。

もし、言葉が通じなくて意思疎通に障害が出た経験があれば、他民族とのちょっとした壁も感じてしまうのではないかと考えました。

 

【この話を思い出し、新しいインターン生の立場に立って考えると…。】

自分の母語でない言語で話さなければない、新しい環境、という要因を考えると、初めはお互いにちょっとした壁を感じてしまうのも当たり前かもしれません。

しかし、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、このちょっとした壁を乗り越え、その違いや意思疎通の難しさも話のネタや笑いに変えていければと思っています!

たしかに、時間がかかったり、日本人に囲まれ経験してきたコミュニケーションとは違うので、手探り状態ですが、可能だと信じています。なぜなら、マレーシア人は先ほどから言っている「民族間のちょっとした壁」を乗り越えてしまう寛容さがあるからです。「オケラ~」(OK!)と言って笑顔で流す国民性や民族のくくりを超えた結婚など、様々なところでその寛容さを感じることができます

多民族国家って、むずかしいけれどおもしろい!とマレーシアという国が持つ独特の面白さを肌で感じます。

 

ということで、今日は職場での出来事から考えた民族間のちょっとした壁についてお話ししました。長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございます!

 

【おまけ】

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1月28、29日はチャイニーズニューイヤー(旧正月)ということで、その準備がいたるところで進んでいます!写真は地元のスーパーで、見かけた旧正月をお祝いするための商品です。前面にある赤い箱には、果物が入っていました。見えにくいですが、奥にも赤の包装用紙で包まれたたくさんのお菓子がならんでいます。

また、お祝いの日ということで、旧正月は結婚式も多いとのこと!マレー系上司の弟さんと中華系の女性が結婚されるということで(こちらも民族を超えた結婚です!すてき💛)私も結婚式にお招きいただきました!マレーシアの伝統衣装バジュクローを着て出席する予定です。

 

それでは!