sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学記 No.5

こんにちは! 台湾留学中の櫻井晴菜です(^^)

台北では先週からずっと雨が降り、南国なのに肌寒い日が続いています。 こんな雨の日はどこかに出かけることも鬱屈なので寮で課題に励んでいます。 特に課題が出されなくても教科書を自分で読まないと授業についていけません。 全部英語なのでとっっっても時間がかかりますが自分のためだと言い聞かせて頑張っています。

さて、今回は私が通っている国立台湾大学についてご紹介します。 台湾大学は1945年に正式に設置されましたが、日本統治時代に設置された台北帝国大学を前身としています。 台北市大安区にある広大なメインキャンパスの敷地面積は108.6167ha、 なんと、ディズニーランド2つ分、神戸三田キャンパス3つ分に相当します!! これに加えて別キャンパスや研究棟、大学病院、また以前にご紹介したように試験農場もあるので、 台湾大学がいかに大きな大学かは想像に容易いと思います。 今回履修している授業はすべてメインキャンパスで行われているのですが、 同じ学部でも学科ごとに建物が分かれていて、校内にたくさん建物があるので 学期が始まってすぐの頃はしょっちゅう迷子になっていました(笑)。 そんな広いキャンパスなので、多くの学生が自転車を利用しています。 最近では、U-bikeというレンタサイクルのシステムが普及し、誰でも気軽に自転車を利用できるようになりました。 U-bikeについては非常に興味深いシステムなので詳しく調べてから後日ご紹介しようと思います。

広大さに加えて特徴的なのが、自然が豊かであるということです。 自然の豊かさでは神戸三田キャンパスも負けないぞと思われるかもしれませんが、 台湾大学は、山の中にキャンパスがあるのではなく、周りが都会であるということが大きな違いです。 ある教授は台湾大学を”jungle in concrete jungle”つまり「コンクリートジャングルの中の本当のジャングル」と表現していました。 キャンパス内には日本では見ることが出来ない南国特有の様々な動植物が生息しています。 中でも、正門から図書館までまっすぐ伸びたヤシの木道はとても有名で観光客が多く訪れ、結婚式の写真撮影も行われるほどです。 こういった木々にはすべてバーコードが書かれたネームタグが付けられており、 スマートフォン等のバーコードリーダーでスキャンするとその木の情報が得られます。 その例がこちら、http://map.ntu.edu.tw/ntutree/tree_qrcode.htm?q=M+61-70_0098 タグが付けてあるのは基本的に樹木だけのようですが、ハイビスカス、コスモス、ツツジといった様々な花も咲いていて、歩いているとあちこちで良い香りが漂ってきます。 ちょうど今はツツジが満開で、今週末は「ツツジ祭り」というオープンキャンパスを兼ねたフェスティバルが開催されます。 クラブ紹介や学科紹介、キャンパスツアーなど様々なイベントが開催されるそうなので足を運んでみたいと思います。

また、生息する鳥の種類も豊富です。 キャンパス内には池があるのでアヒルなどの水鳥、田んぼには日本でも見られるサギなどの野鳥も生息しています。 中には、大笨鳥という珍しい鳥もいます。 「笨」は中国語で「ばか」という意味を表します。 この鳥は、飛べるにもかかわらず人が近づくと動きを止めてじっと固まってしまうので簡単に捕まえられてしまいます。 そのため、このような大バカ鳥という滑稽な名前で呼ばれるようになったそうです。 この性質は、もともと密林の中で生活していた時に敵から身を守るために、茂みや密林の陰でじっと動きを止めていたことで備わったとも言われています。 初めてこの鳥に出会ったときはあまりにもじっとしているので置物かと思いました(笑)。 現在は台湾大学のキャンパス以外で見られることが少なくなったそうです。 台湾にはその特徴的な地形や気候のため、鳥や昆虫など固有種が数多く生息しています。 今はまだ勉強中なので今後ご紹介出来たらなと思います。

このように、緑が多く広々としたキャンパスなので、休日には多くの家族連れがピクニックをしています。 これを見て現地の学生は”NTU PARK”だなんて皮肉を言っていましたが(笑)。 落ち着いた緑豊かなキャンパスの周りには、安くて便利なお店が集った繁華街が広がり、 私は台湾大学ほど学生にとって適した環境はないと思います。 1セメスターという短い期間ですが、このキャンパスで出来るだけたくさんのことを学びたいと思います。

再見!