sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

2013年度 夏期実習 屋久島うみがめ館 報告(後半組)

こんにちは! 佐山ゼミ3回生の勝山未貴です。

遅くなりましたが、夏期実習の報告をしたいと思います! 私は、NPO法人 屋久島うみがめ館で、子ガメのふ化調査活動に2週間参加させていただきました。 前半・後半で2つの組に分かれて行き、私は後半組(8月10日~24日)でした。 メンバーは、以下の通りです。

・前半組→ 垣内万季、上領夏美 ・後半組→ 勝山未貴、窪内美夏、土井崇弘  

【1日目】 屋久島うみがめ館まで、私たちは飛行機・高速船・バスを乗り継いで行きました。到着がだんだん近づいてくるにつれて、これから始まる実習への楽しみと不安でドキドキ…(> <)

約半日かけ、屋久島うみがめ館へ無事到着! 到着と同時に、事務局の方から説明を受け、ボランティア契約書を書きました。ボランティアの皆で一緒に暮らす家「カメハウス」へ入ると、まずハウス内での決まり事や調査票の書き方などを、カメハウスの先輩方が説明してくださいました。

自分の荷物の整理を終えると、ハウス内の皆で晩ご飯(夕食当番さんが作ってくれました。おいしかった~!)を食べ、調査服に着替え、早速1日目の夜から子ガメふ化調査に参加!

↓ふ化調査に行く前の写真です。うみがめ館前にて。(佐山ゼミ生は手前の2人です)

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調査の必需品は、調査票・ゴム手袋・バケツ・無線機など。 ゴム手袋を(ハウスから持って行くのを)うっかり忘れてそのまま調査すると、手が大変なことになると思います(;゜д゜)ノ 1377399860563

先輩方から調査方法などを教わりながら、数巣を調査しました。 ふ化調査では、どれだけの子ガメがふ化したのかを巣ごとに調べていくのですが、なかにはふ化しきれずに卵の中で死んでしまったり、圧迫死してしまった子ガメもおり、その数も数えるということも調査の一部なので、心苦しかったです。そんな、生と死を目の当たりにする、感慨深い調査の毎日でした。

もちろん、ふ化調査では、心苦しいことだけではなく、感激することもあります!それは、保護した子ガメが無事に海へ行ったのを見届けた時や、夜の浜辺の気持ちいい風を感じながら、屋久島の満天の星空を見た時などなど…です。

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夕日も海も砂浜も、すべてきれいでしたよ☆ さすが屋久島!! 1377616879193

夜のふ化調査を終えると、帰ってきた人から順番にシャワーを浴び、就寝です。体力を使い果たした1日目でした…。

2日目からは、朝の調査と当番の仕事もしました。 私達が参加したふ化調査期間の1日のスケジュールは、以下のような感じです。 (スケジュールと活動内容は、前半組とほぼ同じです)

6:30 起床 7:00~8:00 足跡調査 8:00~9:00 朝食・後片づけ(当番制) 9:00~9:30 掃除(当番制) 10:00~ ミーティング ミーティング後~17:00 自由時間(当番の仕事をしつつ) 17:00~18:00 夕食・後片づけ(当番制) 18:00~18:30 調査準備・移動 18:30~22:30 ふ化調査 22:30~ シャワーなど 24:00 就寝

私たちがした主な活動は、以下の通りです。 ★ふ化調査(子ガメのふ化数を調べる) ★足跡調査(子ガメの足跡から巣を見つける)

★浜でのレクチャー(見学する方々に、うみがめ館内と浜で、ウミガメの生態や注意事項をレクチャーし、(ボランティアが保護した)子ガメの放流会を行う)  ※子ガメは、光の方に向かっていく性質(走光性)があるので、無事にふ化できたとしても、ライトの光を海の光だと勘違いしてライトの方へ向かい、本来行かなければならない海までたどり着けなくなってしまうことがあります。また、浜への観光客が増えると、それだけ砂浜を踏む回数も増えるので、巣の中の子ガメを踏み圧死させてしまう可能性が高まります。それらを防ぐために、見学に来られた方々に子ガメの性質をレクチャーし、ライトをつけないなどの協力をお願いしました。

★館当番(うみがめ館でのレクチャーや、受付、レジなど)

  これらの活動で、ウミガメ(アカウミガメとアオウミガメ)についての知識が日に日に増し、勉強になります。

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このような毎日を過ごしていくと、気付けば屋久島うみがめ館に来てから2週間が経っていました。貴重な体験や思い出がぎゅっと詰まった、中身の濃い2週間でした。

私達がいた間だけでも、ハウスを卒業していった人や新しく入ってきたメンバーが何人もおり、出会い・別れの繰り返しで、ハウス内はどんどん入れ替わっていきます。外国人もメンバーに入ってきます。ハウス内でずっと、皆と助け合ったりしながら暮らしていくことで、大家族のような雰囲気になるので、より一層別れが惜しくなります。

また、私達がいた期間が、最多のハウスメンバー数だったらしく、食事作りも洗濯も大変でしたが、困った時はハウスメンバーに助けられながら、なんとかやりきることができました…。 ありがとう!

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―最後に― 屋久島うみがめ館での活動で、調査やレクチャーなどの貴重な経験をさせていただき、本当に感謝しております。

代表の大牟田さんをはじめ、事務局の皆様、ボランティアの皆様、私達が実習をするにあたり協力してくださったすべての方々に、お礼を申し上げます。初めての参加で至らない所もありましたが、ほんの少しでも屋久島うみがめ館(ウミガメの保護活動)に貢献できたとしたら幸いです。お世話になり、本当にありがとうございました。 屋久島うみがめ館でのボランティア活動を通して、ウミガメについてだけでなく、他にもたくさんのことを学び、私達は以前より成長できたように感じています。この経験や、うみがめ館に関する方々及びウミガメとの出会いは宝物です。ありがとうございました!