こんにちは。佐山ゼミ3回生の谷口果穂です。
私は「テロワールから始まる地方活性化」をテーマに進級論文を書きました。このテーマを選んだ理由は兵庫県がテロワール旅を実施しているということを知り、地元である宍粟市がテロワール旅に乗っかることで宍粟市を発信していくことができるのではないかと考えたからです。
テロワールとはもともとフランス語で「土地の個性」を意味し、一般的にはワインの世界で用いられています。ブドウ畑を取り巻く自然環境要因のことを指して使われますが、各地の特産食材などを語るときにも使われています。気温・降水量などの気象条件や地質・水はけなど土壌の状態、斜面・平地といった地形の特徴など、すべての自然環境がテロワールに含まれています。
今回の論文では青森で導入しているテロワールの事例を参考に、地酒(日本酒)に焦点を当て、テロワールを考えました。宍粟市の特性で地酒のテロワールを実施することはできるのか気候や土壌調査の中で地酒(日本酒)とワインでは大きく異なり、テロワール日本語で表現するのは難しいということが分かりました。日本酒は原料である米が育った気候や風土を日本酒とともにアピールすることは少ないのが現状です。しかし、最近では原料米の品種や仕込水、土壌や気候などを反映した高品質な銘柄を造る蔵元も多くあるということも分かりました。
宍粟市を含め、すべての地域でその土地の特性を生かした生産を増やすことで、自然保護の近道ではないかと考えました。また、テロワール旅を実施することで多くの人にテロワールの良さを知ってもらうきっかけになると考えています。