sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

2019 進級論文について

こんにちは。

佐山ゼミ新4回生の小椋野々です。

投稿が送れましたが、今回は私の進級論文について書かせていただきます。

私の進級論文のテーマは、『花がもたらすポイ捨て防止効果の調査とその心理状況に基づいた考察』です。

今回は、三田市の中でも、JR三田駅周辺を中心としたポイ捨て状況の調査と、花によるポイ捨て防止効果の有無を調査しました。また、花のポイ捨て防止効果の有無に関わらず、ポイ捨ての多い場所での共通点を探し、それに関わる人間の心理的状況を分析しました。

この研究の1番の目的は、四季を彩る『花』による『地域の環境問題の改善』です。花には多くの人を惹きつける魅力があり、花は美しい、という共通認識が私たちの抱える環境問題を改善する手助けになるのではないかと考えました。

実際に三田市をポイントごとに分け、ポイ捨て量を調査したり、先行研究をもとにポイ捨ての心理的状況などを詳しく研究した結果、『花はポイ捨ての抑止効果に期待できる』ということが分かりました。研究を進める中で、とても興味深かった点として、駅周辺や大通りの様な人が多く集まり、ポイ捨ての多そうなイメージのある場所ほど人の管理が行き届きポイ捨ては比較的少ないということです。もちろん、今回は三田市のみでの調査であったため、これが大都市でも共通しているかは明確ではないです。しかし、人の管理が行き届いているということは、人のポイ捨てをする際の情緒的ブレーキをかける要因になります。そして、『花』は同じように人の情緒的ブレーキをかける要因の一つであることが先行研究でも分かっており、三田市でも花壇の近くはポイ捨てが少ないということがこの証明となりました。

この進級論文は、私の好きな花をテーマにしているということもあり、個人的に楽しんで調査も取り組むことができました。今後研究を続けていく上で他の市や地域での比較・分析などを行ったり、実際に花壇の無いところに花壇を設置するなどをして、もっと実践的で詳しい研究を進めていきたいです。