sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

佐山ゼミ新4回生の波多野太知です。

今回は進級論文について簡単に書きたいと思います。

進級論文のテーマは「インターネット上における引退後の競走馬の情報量の分析」です。

このテーマにした理由は、引退した競走馬たちがその後どこへ行ったのか、現在どうしているかというのを調べていくと限界があることが多く、私たちがインターネット上で知り得る情報はどこまであるのか、疑問に思ったからです。

調査の方法は、引退した競走馬のその後の情報をインターネット上で調べ、どこまで情報を得ることができるかという方法をとりました。ポイントとして、①同じ年齢の馬を選ぶ、②優勝したレースの一番高いクラスで馬を分類する、③牡馬(男馬)を選ぶ、という3点を挙げました。

本研究の結果、1600万下から下のクラスの勝ち馬の引退後の情報はインターネット上にはほとんど無いことがわかりました。またGⅠ勝ち馬は多くの情報が得られたが、GⅢ勝ち馬になると馬によって差がありました。JRAでは年間約120の重賞が施行されています。1世代に生産されるサラブレッドの数を7000とし、120の重賞を被ることなくこの1世代の馬たちが優勝したとすると、1世代の重賞勝ち馬の割合は約1.7%となります。つまり今回の調査の結果からいくと重賞勝ち馬以外の約98.3%の馬たちは引退後の情報がインターネット上にほとんどないということになります。もちろん同じ馬が複数の重賞を勝つことも十分にあり、世代によってもこのパーセンテージは多少前後するだろうが、それでもたった2%の馬しか引退後の情報をインターネット上で得られないことがわかりました。

今後のわたしの課題は、この研究結果を踏まえ引退した競走馬たちにとってより良い環境を作るにはどうしていくべきか考えていくことです。

簡単ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。