sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

読書を通して学んだこと

こんにちは。佐山ゼミ4回生の寺尾 洋です。今日は、最近読んだ2冊の本から学んだことを書きます。2冊の本は『トヨタ経営システムの研究・・・永続的成長の原理』と『トヨタ方式で成功する企業改革』と言う本でした。 『トヨタ経営システムの研究・・・永続的成長の原理』では、なぜトヨタが成長し続けられるのかが書かれていました。大きな要因としては、①文書文化②標準化③改善(改訂)の連続、がありました。 ①文書文化とは、社員同士が会話だけで仕事のノウハウを伝達し合うのではなく、きちんと文字媒体に残し、誰がいつ見ても、その時の状況が分かるように記録を残しておくことです。例えば、トヨタでは「失敗のレポート」を書いておくことが特徴です。これは、次の世代が過去にあった同じミスを起こすことなくスムーズに次の段階に行けるように出来る工夫がされています。 ②標準化とは、誰でも同じようなレベルで仕事が行われる仕組みを設けていることです。標準化といえば、社員への「規制、強制」などマイナス面がよく指摘されます。しかし、トヨタの考えは、標準よりも低いレベルの仕事をされる方がむしろマイナスであり、標準とは、「超えるべきハードル」として位置づけられていました。これにより、全社員の挑戦意欲、創造性を引き出すのだと学びました。 それを実現するのが③改善の連続です。トヨタの社員は常に自分の仕事に対して「なぜこの仕事をするのか。」を5回繰り返して、自分の仕事のやり方について、問題点を見つけ改善する姿勢があります。その姿勢とは、学び続ける意欲があるからこそ生まれるのであり、その姿勢が成長するトヨタの真髄だと考えさせられました。

次の『トヨタ方式で成功する企業改革』で書かれていたことは、「見える化」の浸透性をはかり成功するということです。 そこでもやはり、トヨタの躍進を支えていたのは、「文書文化」、「標準化」、「改善」でした。トヨタは、PDCAサイクルをまわし続け、結果として「悪い事実」が発見されたとしても、その悪い要素から目をそらさずに向き合い、もっと良い会社になれる「チャンス」を逃すことなく改善に取り組みます。このように、マイナスな情報は誰にとっても、痛いことであるが、そこで、事実と向き合えるかどうかが会社の将来を決めると学びました。 また、「見える化」の先進国はアメリカです。その理由は、様々な(民族、言語、宗教、習慣、価値観、人生観)を持つ人々を1つの目的、目標に向かって効率良く、まとめて成果を出していく際に「バラつき」を極力押さえて、現在世界において確固たる地位を築いているからです。この考えは、どの組織でも応用できる部分だと気付きました。 大学の具体例を出すとゼミという組織においても考えることが出来ます。それは、今まで全員が違った環境で育ち、それなりに自分の人生観を持った人たちの集まりだからです。その中で、ゼミにプラスの影響力を一人ひとりが与えていくには、自分のすべきことを明示して周りにも分かってもらいながら協力していく必要性があると感じた。 佐山ゼミにおいても、フィールドワーク、エコファーム、ゼミブログなど今までの先輩たちが積み上げてきた記録がノート、論文、Web上に残されています。そのデータを私たちがうまく生かして、より良いゼミに改善、成長させて、また次の世代のためにデータを残すことが重要だと学びました。だからこそ、管理→改善の連続でトヨタの良い部分をゼミにも還元して貢献したいと考えました。 その手段として、私はゼミブログ担当の一環を担い、佐山ゼミの素晴らしさを伝えていきたいと考えます。