sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

社会探究実習 豊島環境フィールドワーク

こんにちは!4期生の矢野未来です。

気付けば8月も下旬となり、夏ももう終わりが近付いているなと感じます。私は夏の夜がとても好きで、虫の声、キレイな星空、時々吹く涼しい風が夏の疲れを吹き飛ばしてくれます。

 

さて、私は8月8日~14日に社会探究実習で香川県の豊島へ行ってきました。

みなさん「豊島」、何と読むか知っていますか?とよしま、ではなく「てしま」と読みます。豊島は小豆島と直島の間に浮かぶ島であり、近年は瀬戸内国際芸術祭の会場の一つとして人気があります。その一方で、かつて産業廃棄物が不法投棄され、住民が美しい島を取り戻すために戦ったという歴史があります。

 

現在は人口減少、高齢化が著しく65歳以上の方が50%を占めており、農業が盛んな島ですが今では後継者がおらず、多くの田畑が放置されています。

 

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この一週間の流れとしては、グループテーマ、個人テーマを設定し、豊島に住む方々に会話を通してヒアリング調査を行うことが中心となっています。そして得た情報を参加メンバー、グループでシェアしていきます。

 

 

まず1日目。

事件当時の話を伺った後、産廃現場の視察へ行きました。今年の3月に処理は完了しているので、すでに更地になっていました。ゴミはなくなったけれど、汚染された地下水の処理は終わっていません。さらに、この場所の景観は事件前とは全く違ったものになっています。

 

2日目~5日目。

日中は外へ出てヒアリング調査です。私は「豊かな島」の豊かさの根底に水があるのではないかと考え、水と農業を中心に話を伺いました。ヒアリングは突撃で声をかける場合もありますが、多くは人からの紹介で訪問します。島の人々はお互いのことをよく知っているようで、こんな話を聞きたいといえば、そのテーマに精通した方を紹介してくれます。また、調査中に野菜や果物などの差し入れをいただくことが何度もあり、豊島の方々の優しさを実感しました。

 

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6日目。

この日は豊島のお祭りの日で、島外へ出ていった方々も豊島へ帰ってきます。私たち学生もお世話になった方々へのお返しとしてお祭りの準備を手伝い、夜はお祭りに参加させていただきました。

お祭りではカラオケ、ダンス、太鼓など様々な出し物があり、とても盛り上がりました!その会場の傍ら、ごみの分別を呼びかける関学生の姿がありました。今後、ごみの分別を徹底していきたいとのことで、呼びかけ係として私たち学生が出動しました。

祭りの終盤には盆踊りや花火があり、盆踊りでは一緒に輪に入って踊りました。

 

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最終日。

島を出る前にお世話になった方々へ挨拶まわりに行きましたが、多くの方々にお世話になったことを実感しました。

 

今回の実習を通して、フィールドへ出て調査することの難しさを知りました。ヒアリングでは会話を通してどのように知りたい情報を引き出すか、他で聞いた情報とどうリンクしているのかを考えるときりがなく、一週間頭を悩ませる日々が続きました。しかし、あの話とつながっているんだ!と気づいたり、疑問点をヒアリングを通して解消したりするにつれ、ぐっと自分が設定したテーマのゴールに近づいていると実感しました。

 

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最後に、豊島は離島であり、もちろん不便な面はあります。しかし、人のあたたかさ、自然の豊かさなど、豊島でしか体験できない魅力がたくさんあります。みなさんぜひ一度豊島へ足を運んでみてください!