sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

豊岡実習報告

こんばんは。櫻井晴菜です(^^) 今回は9月1日~7日に実施した豊岡市での実習について報告させていただきます。

今年から始まったこの実習では赤澤、小野、佐藤、櫻井の4人で兵庫県豊岡市にあるエコハウスという建物で生活しながら コウノトリの共生事業などに関わる人々にヒアリング調査をし、このエコハウスの活用方法を考えていきます。

そのエコハウスがこちら。

エコハウス

木造二階建てで、とても広々とした造りとなっています。

豊岡市エコハウスは「住まい」を視点に地球温暖化対策や環境保全をするための啓発施設として建設されました。 建築方法や設備には、豊岡盆地特有の「夏は暑く、冬は寒い」気候を快適に過ごすための外断熱の土壁や吹抜け空間、環境負荷を減らすための太陽光発電等の新エネルギーの導入、地元木材の使用など、様々な工夫がなされています。

今回の実習のスケジュールです

1日(月) お昼過ぎにエコハウスに到着し、今回の実習でお世話になる豊岡市コウノトリ共生課の森崎さんにあいさつしました。 そしてお向かえのハチゴロウの戸島湿地に事務所がある コウノトリ湿地ネット代表佐竹節夫さんに早速お話を伺いました。 コウノトリ湿地ネットの活動内容、コウノトリ豊岡市の歴史、エコハウスに関する意見などを伺いましたが、 これからどうするか全く分からなかった私たちはとにかく不安でいっぱいでした。

戸島湿地 ハチゴロウの戸島湿地↑ コウノトリが生息しています

2日(火) 午前中は兵庫県立コウノトリの郷公園豊岡市コウノトリ文化館に伺いました。 より具体的なコウノトリ共生事業の内容を勉強させていただき、 間近で飼育されているコウノトリも見学させていただきました。 すぐ目の前をコウノトリが羽ばたいていった時は、その大きさと優雅さに圧巻でした。

飼育コウノトリ

午後からは豊岡市役所でエコバレー推進課の池内さんと高田さんに 豊岡市環境政策とエコハウスについてヒアリングさせていただきました。

その後以前からお世話になっているきんき環境館の上野さんからヒアリング調査のアドバイスをしてもらい、 どうすればよいのか分からなかった私たちにとって今後の実習の貴重な参考になりました。

3日(水) 実習の方向性が大方決まり、私と小野さんでコウノトリ湿地ネットの佐竹さんに進捗状況を報告しましたが これじゃ甘いと一蹴され、計画を練り直すことになりました。 しかしそこでエコハウスの普及推進協議会の委員である森さんにも貴重なご意見も頂きました。 赤澤君と佐藤さんは但馬野鳥の会会長の早川さんにお話を伺いました。 夜は城崎温泉のこうの湯に入りリフレッシュできました!

城崎温泉

4日(木) 午前中赤澤君と小野さんで河合営農組合森垣さんに 豊岡市で行われているコウノトリ育む農法という減・無農薬農法についてなどを伺いました。

午後からは赤澤君と小野さんでコウノトリ飼育の第一人者である松島さんにお話を伺いました。 コウノトリ豊岡市の関わりなどのご意見を頂きました。

同時に、私と佐藤さんで兵庫県立大学大学院生の野口さんほか6名の方にお話を伺いました。 研究されている内容や、エコハウスの活用方法に関するアドバイスをしていただきました。

夜はそのまま兵庫県立大学院生の方とカレーを食べながら交流会をしました。 あまりオフィシャルな話はしませんでしたが(笑)、今後のつながりができた楽しい会となりました。

5日(金) 午前中は玄武洞公園に行きました。 想像をはるかにこえた玄武洞の大きさ、柱状節理という玄武岩の積み重なり、自然にできたものとは思えないほど立派なものでした。

玄武洞公園7

午後からは豊岡河川国道事務所の小長谷さんに円山川の自然再生事業現場を案内してもらいました。 昔から氾濫が起こりやすく大きな被害を及ぼしてきた円山川ですが、 全部をコンクリートの堤防にしてしまうのではなく、コウノトリなどの水鳥も暮らせるような湿地を作りながら治水工事を行っています。 今まで川に視点を向けることがなかったので、新たな視野が広がりました。

6日(土) 午前中は里やま工房の代表池口さんにお話を伺いました。 エコハウスの普及推進協議会の会長としてのご意見などをいただきました。 また、木材の利用から私たちの暮らし方まで見直さないといけないなと感じることがたくさんありました。

午後はエコハウス周辺を散策した後、城崎温泉の御所の湯に入りました。

7日(日) 最終日は佐竹さんに挨拶と調査報告をし、みたび叱咤激励をしていただきました。

その後城崎を観光し、佐藤さんのご実家にお邪魔させてもらいました。 今回の実習で自炊のためにお米とお野菜をいただいたのですが、帰る時にもお土産をもらってしまいました。(笑)

城崎温泉1

今回の実習でヒアリング調査や、施設の案内などでご協力いただいた方々です。

豊岡市コウノトリ共生課 森崎州平さん 豊岡市環境経済部エコバレー推進課 課長補佐池内章彦さん 高田久美子さん コウノトリ湿地ネット 代表佐竹節夫さん 森薫さん 兵庫県立コウノトリの郷公園 定元孝文さん 倉田悟さん 大迫義人さん 山室敦嗣さん 西井喜久さん 豊岡市コウノトリ文化館 館長中奥政明さん 北垣和也さん 兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科 野田真麿子さん(安高ゼミOG)ほか6名の院生の方 河合営農組合代表理事組合長 森垣哲男さん 但馬野鳥の会会長 早川貞夫さん コウノトリ文化館名誉館長 松島興治郎さん 里やま工房代表 池口善啓さん 豊岡河川国道事務所調査第一課 小長谷健さん 玄武洞公園のガイドさん きんき環境館 上野浩文さん 佐藤さんのご両親

大変お世話になりました!ありがとうございました!!

この一週間、たくさんの方にお話を聞かせていただきとても刺激的で充実した実習となりました。

特にお世話になったコウノトリ湿地ネットの佐竹さんが 「豊岡市は考えさせられるまちだ」とおっしゃっていましたが、 調査をする中で本当にその通りだと実感しました。

お話を伺った方は皆さん内容は違っていても、 豊岡が良くなってほしいという強い信念の中で活動されていることが分かりました。

私たちはその方々の思いひとつひとつを大事にし、3月に豊岡市で行われる発表会に向けて報告書にまとめていきたいと思います。

再見!