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関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文〜石川県白山市白峰地区を中心とした、豪雪を活用した地域活性化策の研究について〜

こんにちは。佐山ゼミ3回生の芳田彩希です。 今日は、私の進級論文について書きたいと思います。 長くなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

私の進級論文のテーマは、『石川県白山市白峰地区を中心とした、豪雪を活用した地域活性化策』です。 ゼミブログにも何度か投稿していますが、私は石川県の白山麓地域の活性化を目的とした、白山麓実習に参加しています。 白山麓はとても水に恵まれており、自然が美しい地域ですが、一方で、国内の他の中山間地域地域と同様に、過疎や少子化問題に直面しており、同時に日本有数の豪雪地域であるという問題も抱えています。 1市2町5村が合併して出来た白山市ですが、その中でも最も豪雪地域なのが、山麓の上部に位置する白峰地区です。 私は豪雪をネガティブ要素からポジティブ要素に転換していく施策が必要と考え、研究テーマに選びました。

実習では、基本的に下吉野地区を拠点としているため、白峰地区についての知識や、根本的な雪についての知識がありません。そのため、最初に雪が降る仕組みや、過去に発生した雪害、さらに豪雪地域ならではの生活について、論文や書籍などから調べました。 その際に、日本で発生した災害での被害(死者数)は、地震を除いた時に1番雪害によるものが多いということを知り、私は雪があまり降らない地域に住んでいるので、大変驚きました。

上記を調べた上で、北陸新幹線開通によって増加した金沢市の観光客を「雪」を看板に白峰地区に呼び込む方法がないかを検討しました。 そこで提案したいプランは以下の通りです。 ①ターゲット 外国人観光客…現在、日本政府は2020年の東京オリンピックに向けて、外国人観光客を増やすことを目標として掲げています。 また、東京から金沢への交通の便も良く、たくさんの外国人観光客が金沢を訪れており、白山市にも足を運びやすいと考えました。

②提供するもの…白峰地区ツアー 調べていくと、2015年に白山手取川ジオパークジオパーク推進室の主催で、市内在住の外国人を対象としたツアーを行っていたことが分かりました。 そのツアーを、市が運営するサロンとさらに連携することにより、外国人観光客を受け入れられるような体制にすることができるかもしれないと考えました。 また、外国人に向けた調査で、『なぜ日本に来たのか』という問いに対する答えとして ⑴伝統文化 ⑵自然 ⑶雪 ⑷温泉 ⑸イベント などが挙げられていることが分かりました。 これは、白峰地区で提供できるものばかりで、中でも温泉は有名です。また、イベントとしては例年、雪だるま祭りが行われており、雪という自然と結びつけたこのイベントは外国人観光客にとっても、価値のあるものだと考えました。

以上の考えを論文として提出した後になってしまいましたが、先日、冬季実習時に現地の商工会の方々とお話をさせていただきました。 しかし、そこで発覚したのが、現地の方は『集客<定住』というように、定住することに重きを置いていらっしゃる方もたくさんいるということです。 そのため、今回の私の提案は大切なことではあるものの、本当に必要な政策とは少し離れていたということが分かりました。 また、お話を進めていく上で『白山麓=不便』というのはあくまでもイメージであり、実際に私たちの大学がある三田市での生活と大差はないという話が挙がりました。 確かに私自身、今までそのようなイメージで実習に臨んでいた部分があり、もっといろいろな視点から地域に向き合うことが大切であると感じ、良い機会となりました。 同時に、世の中のほとんどはイメージや先入観でできているのではないか…とも考え、それを払拭するために自分にできることはあるだろうか…など、たくさんのことを考えさせられました。 冬季実習での商工会の方々とのお話などから、私の卒業論文は少し方向性を変える必要があることが分かりました。

まずは最も根本である、①集客か②定住、どちらに重きを置いて調査をしていくのかについて、考えていこうと思います。

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。