こんちには。佐山ゼミ3回生の西井則恵(にしいのりえ)です。
急に暖かくなったと思えば冬に逆戻りしたかのような天気が続いていましたが、
桜の様子を見てみると少しずつ花も咲いてきていて、春の訪れを感じている今日この頃です。
2期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。一年という短い間でしたが本当にお世話になりありがとうございました。いつもやさしく接していただいてうれしかったです。皆さんのご活躍をお祈りしています。
4期生の皆さん、楽しいゼミの時間にしたいと思っていますのでよろしくお願いします。
それでは、私の進級論文について紹介させていただこうと思います。
進級論文テーマ:「京都・竹田地域における環境保全型農業の現状と課題」
研究動機
皆さん、農業と聞くとなんだか自然環境に悪い影響を与えているといったイメージはありませんか。私は専業農家の家に生まれ小さい頃から田畑で農作業をする両親の横で土遊びなどをして遊んでいました。物置小屋に堆く積み上げられていた農薬や肥料を目にしたときの衝撃は今でも覚えています。
「本当にこの量が必要なのかな?」「これ全部でいくらするのかな?」
環境にやさしい農業をすれば、農薬や肥料の消費量も減るので農家のコスト削減に繋がるのでは?と思い、そのような農業を探しているときに見つけたのが「環境保全型農業」です。 これは、『農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和などに留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業』として位置づけられ平成4年から農林水産省中心に促進が進められていました。
父や母からこの言葉を聞いたことがなく、地域レベルで促進が進められているのか疑問に思い調査してみました。
調査方法
文献で環境保全型農業に関するものを集めて情報収集
↓
京都府における取組みや制度を調べる
↓
関係している機関や竹田地域の農業従事者にヒアリング調査を行う
このような手順で調査を進めました。
結論
国レベルで見ると法整備などは進められているが、地域レベルでの取組みは不十分で課題が多く残っていることが判明しました。課題は以下の通りです。
・農業従事者の高齢化
・技術面などのサポート体制
・市場の確立
農業従事者の高齢化により「省エネ化」が求められる中で、人の手がかかるこの農業は受け入れられないことがわかりました。
また、JA京都中央営農販売課の方にお話をお聴きすると、従来よりコストがかかってしまい、その分の収益を確保することが難しいという現実があることを知りました。
今後はこのような課題の解決策を考えたいと思います。
今回この論文を調査するにあたり、父や母の働く姿を久しぶりに見てまた話をする中で自分の仕事、農業への誇りがひしひしと伝わり、率直に「かっこいいな」と思いました。
私は今ちょうど就職活動中ですが、このように誇りを持てる仕事と出会えればと思っています。
ここに、論文作成にあたりご協力いただいたすべての方々への感謝の意を表します。ありがとうございました。