sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その18》

パギ~!こんにちは。現在マレーシアで社会貢献活動に参加している佐本朱理です。

とうとう帰国まで2週間を切り、これまでの活動のまとめを始めだしています。今日は、自分がマレーシアに来て、一番やりたい!とおもっていた環境教育を、地元の中学校で行うことができたので、それを中心に書きます。

【なんで環境教育がやりたかったのか?】

もともとマレーシアに来た理由が、2015年夏に参加したマレーシアフィールドワークで見たポイ捨てが衝撃的で、その問題にアプローチしたいと思ったから。そのためには、個々人の意識を変えることが必要で、環境保護の重要さを現地の人に伝えていかなければならない。だから、環境の大切さを現地の人に伝える環境教育に携わりたいと思って、マレーシアに来ました。

現地でマングローブの植林アクティビティなどの自然保護の大切さを伝えるための環境教育アクティビティにはたくさん関わることができました。しかし、滞在中に「環境の大切さを知る」だけでなく、そこからより発展して「環境を保護するために行動する」ということを伝える必要があるのではないかと感じるようになりました。

【環境教育って具体的に何したの?】

その「環境を保護するために行動する」ことを伝えるために、選んだのが「風呂敷」をつかったエコバックの紹介です。小さい頃に地元のイベントで風呂敷を使って簡単なかばんを作ったことを思い出し、実際に現地の学校で風呂敷を使って、生徒さんにエコバックを作ってもらいました。

これは、以前クアラセランゴール自然公園にマングローブ植林のアクティビティでいらっしゃった地元の学校の先生が、学校で部活として「日本クラブ」を作っており、その「日本クラブ」にワークショップのファシリテーターとして呼んでいただくことで実現したものです。

【ふろしきワークショップ】

学校の授業が終わった午後3時。風呂敷ワークショップのための時間を1時間いただきました。

日本クラブを作った知り合いの先生が、オフィスまで迎えに来てくれて、学校につくと待っていたのは30名のかわいらしい中学生たち!教室に入るとみんな照れくさそうに、「こんにちは」と挨拶してくれました。自分の名前や出身地の京都の話をしながら、アイスブレイクをして、さっそく風呂敷の紹介へ。1グループ4~5人に分けて一枚ずつ風呂敷を配り、私が風呂敷エコバックの作り方を紹介した後、生徒さんたちにも実際に作ってもらいました。みんな1枚の布から、カバンが出来上がる様子におおお~!と声をあげており、ちょっと気持ちよかったです(笑)

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グループのテーブルをひとつひとつまわりながら、「分からないところないかな~?」と聞いたり、一緒にエコバックを作るなかで、子どもたちの笑顔がとてもキラキラしていて、すごくかわいかったです。最高の癒しでした。

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また、カバンだけでなくペットボトルやお弁当を風呂敷、または手ぬぐいを使って包む方法も伝えました。中には、風呂敷が気に入ったようで、「どこでかえるかな~?!」と聞いてくれる生徒さんもいました。

最後にまとめとして、今度スーパーに行ってビニール袋いりますか?って聞かれたら、「風呂敷エコバックがあるからいりません!」って答えてね!環境にやさしい行動を実践していこう!としめくくりました。そして、用意していた「風呂敷マスター」の賞状を一人一人の生徒さんに手渡しました。簡単なひらがなと英語で文章を書き、日本っぽいシールをはった簡単なものでしたが、思った以上に生徒さんが喜んでくれました。

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↑渡した賞状

 

正直、風呂敷エコバックが実際に使われるかどうかは分かりませんが、この日本文化をからめて、環境保護のために行動しよう!と伝えることが、生徒さんたちの環境への意識をちょっとでも変えるきっかけになればと思っています。

【みんなでおりがみ!】

子どもたちに何か思い出に残るものを持って帰ってもらいたいなあと思い、最後に「やっこさん」をみんなで作り、顔を書いたり、ひらがなで自分の名前を書いてもらったりしました。驚いたのは、大半の生徒がひらがなで自分の名前を書けたり、日本語での自分の名前をもっていることです!アニメや漫画を通して、日本のことを好きになり、日本語を学んでくれている、そのけなげな姿に感動しました。

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1時間という限られた時間ではありましたが、自分の一番やりたかった仕事をできたこと、大好きな子どもと関わることができたこと、とても最高の一日になりました!

機会を与えてくださったトング先生に感謝です。

そして最後に、何ともありがたいことに校長先生から感謝状をいただきました。感謝するのはこちらの方なのに…!本当にお心遣いありがとうございました。

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【田舎の学校で、生徒さんたちの教育に情熱を注ぐトング先生】

ちなみにこのトング先生もすっっっごく素敵な先生なんです!アニメや漫画を通して楽しく、適切な方法で子どもたちに学んでもらいたいと日本クラブを昨年設立したそうです。また、日本のことを学ぶことに力を入れているだけでなく、生徒さんたちがもっと読書を好きになるように!と様々なネットワークを使い本を収集したり、少しでも広い場所に図書館を移動するプロジェクトに取り組んでいたり、生徒の声を聞き、校内で図書館以外にも親が迎えに来るのを待つ場所で本が読めるように本棚を設置するプロジェクトも始めているそうです。また、海外の学生を積極的に呼んで、生徒さんたちの異文化交流をはかったり…!とにかく子どもたちのことを常に考えているフレンドリーかつパワフルな先生です!

今回おじゃましたSMK JERAMという学校は、約1200人以上の生徒と80人以上の先生のいるマンモス学校。そして、その大半はマレー系の生徒、教員が占めており、(職員室でたくさんの先生とお会いさせてもらったが、トング先生以外全員マレー系…。)中華系のトング先生はマイノリティ中のマイノリティという印象を受けました。しかし、バジュクローを身に着け、イスラム教の文化を尊重しながらコミュニケーションをとり、マレー系の先生方にも愛されて信頼関係を築いている彼女。「田舎の学校で都会の学校と比べると色々足りないものはあるけれども、この学校をよりよい場所にしたい。」と話していたトング先生との出会いは、私にとってのすごく素敵な刺激になりました。

【おまけ】

明日はインド系のお祭りThaipusam(タイフーサン)ということで、学校訪問の帰り道に、前夜祭?のための市場を出しているところにトング先生といってきました。

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インド系の寺院とインド系の人々。お寺きんぴかすぎます(笑)正面に座ってたおばあちゃんは目が合ったら、にこっとして何かをお祈りするようなポーズをしてくれました。

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インド系の伝統衣装(サリーとはまた違う)とヒンドゥー教の神様の仏像などインド系特有の商品が多数みられました。もちろん売ってる人も、買いに来ている人もみーんなインド系!

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インド系の塩味のお菓子詰め合わせ。インド系のお菓子には、塩っぽいものおかきのようなお菓子と甘ったるいパウンドケーキのようなお菓子の2パターンがあります。私は、甘ったるいほうは甘すぎて苦手なのですが、塩っぽい系油で揚げてあるお菓子は大好きです。サクサクして、癖になりなかなかやめられません。(ちなみに今もこのお菓子をつまみながら、ブログ執筆中。日本に帰って体重計に乗るのが恐ろしくて仕方がない…。)

今週も読んでいただきありがとうございます。

それでは!