sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

マレーシア留学レポート(18)

パギ~! 国際社会貢献活動でマレーシアに留学中、佐山ゼミ3回の本田香織です。 帰国まであと2週間と少し、ずっとここに住みたいわ~と思う時もいやもう帰りたい!と思う時もありましたが、帰国を目前にするとなんだかんだでちょっと寂しいこの頃です。のこすところあと2回となったこのマレーシア留学ブログですが、最後まで是非お付き合いください。 さて今回はとても今更になりますが、私が国際社会貢献活動に、そしてKuala Selangor Nature Parkのインターンに参加した理由について書いていきたいと思います。 正直に言うとこの国際社会貢献活動に応募した際には、大学で座学受けてるより楽しそ~というのと大学生活の間でなんか1つくらい自慢できる活動しとくか~といった邪な気持ちが50%くらいでした。 もちろん40%くらいは真面目な理由でしたし、面接、勉強会などの渡航準備を通してその思いの方が大きくなっていきました。 1.新興国の環境教育の現状を知りたい 幼少期にフィリピンに住んでいたこともあってか、以前から新興国の経済発展と環境保全の両立の問題に関心を持っていました。新興国では開発を優先するあまり、産業公害や環境汚染なその問題が深刻化していっています。もちろん新興国の環境汚染には開発だけでなく、人々の知識の少なさや貧困などにの様々な要因があると思います。そこで新興国に人々の環境保全に対する関心やどのような環境教育を行っているのか、たとえばエコマークやリサイクルについて学ぶのか、など簡単なことですが興味がわきました。 この思いから、活動の一環としてKSNPを訪れる学生を中心に環境意識行動のアンケート調査を行いました。また学生を対象としたリサイクルプログラムなどの環境教育プログラムを通して、マレーシアの小中学生の環境保全やリサイクルに対する知識の現状を知ることができました。 2.エコツーリズムを学びたい KSNPでのインターンを希望したもう一つの理由が、エコツーリズムを学びたいという思いです。もともと自然と旅行が大好きなことからエコツ―リズムには関心があったのですが、以前参加したあるプログラムでエコツーリズムについて深く考える機会があり、そこでエコツーリズムに関する興味が一気に高まりました。そしてそれと同時に自身の知識不足を実感しました。そのためこの活動を通して、実際にエコツーリズムを行っている組織でインターンをすることで、エコツアーの企画運営、提供されていく過程を体験したいと考えたからです。 実際にKSNPではここには書ききれないほど多くのエコツーリズムに関する知識やノウハウを身に着けることができました。また企画運営などのツアーの外枠だけでなく、受付やガイドの業務をこなすことで、実際にツアーの中で働いている人の立場や考えを理解することもできたと思います。 あとの10%はとりあえず東南アジアに行きたい、どこでもいいから東南アジアの国に住みたい!というまたまた邪な理由です。小さいころフィリピンに住んでいたこともあり、東南アジアの独特のにおいやごちゃついた雰囲気、人と人との距離がやけに近い感じだとかが大好きなんです。 マレーシアはこれまで訪れたことがほとんどない国でしたが、多様な民族が、宗教が混ざりあう本当に素敵な国です。とくにイスラム圏の国を訪れたのはこれが初めてだったので、すべてが新鮮で驚きの毎日でした。時間になるとモスクから、テレビから、ラジオから流れてくるお祈り、業務中でも祈ってくるね~とふらっといなくなる同僚(1日に5回も祈るんです!)、30度を超える真夏でも長袖、長ズボン、トゥドン(頭に巻くスカーフ)を巻いて決して肌を見せない女性(しかもこの服装で運動もするから驚き!)、断食を1か月も続けるラマダンに断食明けを祝うハリラヤ、日常の中に宗教があるというより、宗教にあわせて社会が動いている、という印象を受けました。(ちなみにマレーシアは多くの宗教的行事を祝うことから、世界的にも祝日の多い国なんだそうです!) 同僚が全員マレー系だったこともあり、これ以上ないほどイスラムの文化を知ることができました。特に印象的だったのが、「人間はどうやって生まれたのだと思う?」と同僚から問われたことです。イスラム教では唯一神であるアッラーが人間を創造された、と考えられています。もちろん学校では進化論について教わるそうですが、同僚は「進化論は理解しているけれど、人間が、自分がどうやって生まれたのかはまだ自分の中で答えが出せていない」というふうに言っていました。自分がどうやって生まれ、何を信じて生きていくのか、それを模索している同僚をみて、はじめて「宗教=アイデンティティと」いうことを理解しました。 後半は話がすこしそれましたが、今回の活動への、そしてマレーシアへの感じ取ってもらえたらと思います。
残り2週間全力で楽しみたいと思います!
ジュンパラギ!