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関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

マレーシア留学レポート(9)マレーシアのエコマーク

パギ~!

マレーシアの自然公園でインターン中、佐山ゼミ3回生の本田香織です。

 

早いものでもう6月!

日本も梅雨の季節ということで、

今年はあのジメジメから逃げられたと思うとかなり気分がいいです!

といいつつも、マレーシアではスコールが頻繁に起こります。

週に3回は突然雨が降り、と思ったら一瞬でやむ、というのが日常茶飯事です。

 

さて話は変わりますが…、

私のこちらでの業務はKSNPの来園者対応、環境教育アクティビティ運営の補佐や広報活動がメインですが、

個人的にマレーシアの環境意識についての調査を行っています。

その一環として先日、エコマークについて少し調べてみました。

そのため今回は、マレーシアのエコマークについてご紹介したいと思います。

 

【マレーシアのエコマーク

そもそもエコマークとは、

「製品やサービスの「生産」から「廃棄」のわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、

環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベル」のことです。

(参照:エコマーク事務局http://www.ecomark.jp/

つまり一言でいえば、

「環境にやさしい商品(environmentally-friendly product/green product)につけられるマーク」です。

[caption id="attachment_4066" align="alignnone" width="252"]↑皆さんもよく知る日本のエコマーク ↑皆さんもよく知る日本のエコマーク[/caption]

 

これにより「消費者の環境を意識した商品選択」や「企業の環境改善努力」を促進させる目的があります。

少し小難しい話になりますが、エコマーク国際標準化機構ISO14024に則った「タイプⅠ環境ラベル」と呼ばれ、

三者機関によって認定されたマークです。

(タイプⅡは自己宣言、

タイプⅢは定量的な環境負荷データを開示し、合否などではなく開示されたデータを消費者が評価するもの)

 

そのため海外にも国際標準化機構によって認定された「タイプⅠ環境ラベル」が存在します。

つまり、海外にもエコマークはあるんです!

ただし海外ではエコマークではなく、「エコラベル」や「グリーンラベル」と呼ばれることが多いようです。

 

そしてこちらがマレーシアのエコマーク

[caption id="attachment_4069" align="alignnone" width="200"]sirim ↑マレーシアのエコマーク(エコラベル)[/caption]

マレーシアでは「エコラベル」とよばれ、

「SIRIM」というマレーシアの工業標準規格を定める機関によって運営されています。(日本でいうJIS規格)

 

ただこのエコマークについて同僚3人に聞いてみたところ、1人は知らず

2人は「マークのことは知っているけれど、正直使われているのはあまり見たことがない」とのことでした。

実際、私も買い物の際は注意して見てみましたが1度も見かけませんでした。

私と同じように環境について学んでいる同僚でもこの認知度だったため、

まだまだ市民への環境意識の浸透は低いのがマレーシアの現状なのかもしれません。

 

またマレーシアのエコマークについて調べている際に、

もう一つ「MyHIJAU」(https://www.myhijau.my/)というマークを見つけたのですが、

こちらはまだわからない点が多く現在、どのタイプにあたるラベルなのか調べているところです。

サイトを見る限り政府も関わっている取り決めのようですが、

国際基準などではなくマレーシア独自の基準に則ったマークなのかもしれません。

[caption id="attachment_4067" align="alignnone" width="300"]myhijau ↑まだ調べきれていない「MyHIJAU」マーク[/caption]

 

 

環境保全への意識が低いように思われがちな新興国マレーシアですが、

このように国として環境問題に取り組んでいることがわかります。

新興国の環境問題に対する意識はまだまだ低いのが現状かもしれませんが、

それでも確実に前に進んでいることがマレーシアで生活していると分かってきました。

 

開発されずにすんでいる新興国の豊かな自然環境をどのように保全していくのか、

経済的余裕の少ない市民にどのように環境意識を浸透させていくのか、

経済発展と環境保全の両立、環境教育、というこれからの環境問題を考えるうえで

新興国マレーシアは重要な位置にあるのではないかと思います。

(またエコマークについてはまだまだ分かっていない点も多いため、

何か進展があり次第、追記していきたいと思います。)

 

それでは、ジュンパラギ!