sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文「日本の地方創生と地域おこし協力隊のこれから」

こんばんは!3回生の長谷川泰子です。

みなさんどのようにお過ごしでしょうか?

春休みも残すこと半月となりました。とてもあっという間の春休みでした。 とはいっても、まだ春休みは終わっていないので、悔いなく過ごすように努めます!

1月に提出しました進級論文について書きたいと思います。 私の進級論文のテーマは、日本の地方創生プログラムとしての一つで扱われている地域おこし協力隊についてです。

【動機】 極端に言うと、地域おこし協力隊の方との出会いがきっかけです。鹿児島トカラ列島に位置する宝島や、香川県の直島などに1年と3年の時にボランティアで行ったことがあったのですが、受け入れの方が地域おこし協力隊として働いている方でとても魅力的でした。あと余談ですが私の出生地が鹿児島県奄美大島でもあり、島が好きというのもあります。 その出会いの中で、地域おこし協力隊という活動は、海外青年協力隊の日本国内バージョンのように感じ、またその中で地域おこし協力隊の活動はどのようなもので、地方創生にはどう結びついているのだろうという疑問から、テーマを決めました。

【目的】 今回、仮説等を決めようかと悩みましたが、仮説の結果を求めるには地域おこし協力隊の活動があまりにもモザイクな部分が多いと感じやめました。 なので、自治体へのアンケート調査と、それをもとに、地域おこし協力隊が日本の地方創生にとってどのような良い面があり、また派遣される協力隊自身においてもどのような良い面を持ち合わせているのかを考えることにしました。また、地域おこし協力隊が今後も増加し、引き継いでいくために今後の課題点を分析しようとおもいました。

【分析・考察結果】 アンケート結果を通じて、地域おこし協力隊隊員自身の志望動機やきっかけ、活動に対する考え方など個々に実に様々であることがわかった。日本の地方創生案の中では「人口減少」と「都市一極集中」の両解答として地域おこし協力隊で主に若者が派遣され、実際に定住・結婚・地域活性化等に結びついている点が多い。しかしながら、協力隊自身はそのようなことを100%望んでいて協力隊になったわけではなく、「○○の地域が好きで携わりたい」ことや、「地域で起業等、生活する中で仕事を作りたい」など個々の将来設計へのプロセスの中に“地域おこし協力隊”を経験することで個々に活かせる新しいものを学びに来ているものであろうと思われる。また、協力隊志願以前の社会人経験を協力隊員としての活動に踏まえ、更なるスキルアップや地域に貢献出来ているパターンも少なくない。 このように、協力隊自身にとっては地域おこし協力隊というシステムは、自身に新しい土地で地域の中に入り活動を行うということによって新しい経験や自身の価値を見出すことが出来、地方創生にとっては地方に新しい風が入り込むことによって地域の活性化や人口減少に繋がるという面を持てている。地域おこし協力隊隊員募集の際やインタビューの際など、どうしても“地域の為に”を強調されがちであるが、実際にそうである点も大きいが、協力隊自身の将来像や夢への懸け橋などという新しい経験として地域おこし協力隊という選択を踏まえることが出来るようになれば、協力隊活動はさらに広範囲に考えられていくのではないかと考える。

アンケートやインタビューを通して、地域おこし協力隊を派遣する上で改善点が見られるとわかった。 しかしいずれにしても、アンケートやインタビューを通じて協力してくださった地域おこし協力隊のみなさん方がとても地域のことを考えて生活して誠意を尽くして活動していると感銘を受けました。また地域おこし協力隊としての活動が今後も広がり、より良い活動になることを思い活動に励んでいると感じられました。

現代の政策だと数字やデータで決めがちで実際を目でみて行うということが減少してきている中、地域おこし協力隊のように、実際に現地で生活し、課題に取り組んでいくというローカルな取り組みが、今後も日本の地方創生にとっても、協力隊員にとっても良い面を持ち合わせていける政策のひとつであること願っています!

【反省点】 今回進級論文にて地域おこし協力隊について研究しようと決心したが、進級論文で扱うには内容が足らない部分を自分自身感じた。今回、進級論文提出に伴い時間の制約もあり、インターネットによるアンケート調査と電話インタビューを行ったが、本来なら地域おこし協力隊の方に直接伺い、実際の地域を感じ、話を伺うことが適切だと考える。アンケートでは北から南まで多くの地域おこし協力隊の方がお答えしてくださりました。しかし論文として、それをまとめるには時間も私の知識もかなり不足していたことに気付きました。地域を絞り、次は調査します。