こんにちは。三回生の諏訪です。
春が見え隠れする季節となりましたが、皆さま体調を崩すことなく元気にお過ごしでしょうか?
春は別れの季節でもあり、出会いの季節でもありますね!
二期生の先輩方ご卒業おめでとうございます。仲良くお話ししてくださりありがとうございました!そして、四期生のみなさんとはお会いしてゆっくりお話する日を楽しみにしています!
今回は進級論文について更新させていただきます。
テーマは「吉野山に生息するヤマザクラの衰退と保全の課題」です。
春といえば?花といえば?それらの問いに「桜」と答える方も多いのではないでしょうか。
それが今に限ったことでないことは、吉野山の桜に思慕の念を抱いて詠んだ歌が和歌集に残されていることからも理解できます。
しかし、古くから日本人の心に寄り添い、愛されてきた吉野山の桜が近年立ち枯れの問題に直面していています。私は、その美しく歴史のある桜を後世に残していきたいと考えこのテーマに決めました。
ヤマザクラの衰退の要因になっているのは「環境」と「ヒト」であるという仮説を自分のなかで立て、書物と吉野山保勝会(保全活動を行う団体)の方へのインタビューによって検証しました。
ヤマザクラの衰退主な原因は以下の通りです。
- 病害虫
- 獣外被害
- 生息環境
- 管理不足
また、これらの解決に向けた活動を行う際の金銭的な問題・人員的な問題も存在します。
このように大きく種類の異なる要因が多く存在するため、一つの視点で「ヤマザクラ立ち枯れ」の問題を捉え、解決策を考えることでの解決は不可能であり、多様な視点で解決方法を考察する必要があると考えます。
そして、現地に足を運び、話を聞き、感じたこととしては、桜を見る人・桜を守る人(地元住民)が完全に分離しているということです。後世に残していくためには見る人も地元住民も一丸となって守っていく必要があるのではないでしょうか・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
私たちが何もしなくても今年も桜は咲きます!しかし、ヤマザクラが衰退の問題を抱えていること、そして守ってくれている人がいるということを皆さまの心に留めていただければと思います。