sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学記 No.12

こんにちは! 台湾留学中の櫻井晴菜です(^^)

早いものでもう5月になり、留学生活も残すところあと50日を切りました。 そこで、せっかく台湾に来たからには台北以外のことも知りたいと思い始めたので、5月は毎週末どこかに旅行に行くことにしました! 早速バックパック一眼レフカメラを購入し(形から入るタイプなので笑)、今週末は台中に行ってきました。 今回はその台中旅行についてご紹介したいと思います。

まず台中の位置ですが、まさしく台湾の真ん中、というわけではなく、やや中西部に位置します。(中央は山脈が走っています) 気候は台北よりも蒸し暑くて晴れる日も多く、植生も熱帯色がかなり色濃くなっていると思います。 台北から台中までは、台鐵という日本で言うJR在来線の特急列車を使って2時間弱で到着しました。 他にも高鐵という新幹線だと1時間、長距離バスだと3時間程で行くことが出来ます。 今回一泊で行きましたが、台中市内であれば日帰りでも十分楽しめると思います。

3日土曜日の朝8時半、日本人と韓国人の友達の3人で特急列車の自強号に乗って台北を出発しました。 特急券のシステムは日本とは違い、指定席と自由席ではなく、指定席と無座があり、どちらも値段が同じで、指定席が売り切れると無座券が発売されます。 私たちは無座しかなかったので、運が良ければ空いている指定席にたまに座れますが、ほとんどは立ちっぱなしでした。 その行きの列車で見知らぬ台湾人のおじさんと仲良くなり、台中までの間、台湾についていろんなことを教えていただきました。 おじさんは植物学を研究していたらしく、列車から見える植物についてや、今後旅行に行こうと考えている場所について教えてもらったりと、とても親切にしていただきました。 今後のゼミブログで紹介出来たらなと思います。

10時半に台中駅に到着して、まずは「宮原眼科」に行きました。 なぜ眼科?と思われるかもしれませんが、実はここアイスクリームで有名なんです。 日本統治時代に宮原眼科医がこの場所に眼科医院を作りましたが、その宮原医師は戦後日本に帰国し、 建物は当時の国民党の管理下に置かれましたが、しばらくして放置されるようになりました。 台中市内にはこういった日本統治時代に建てられた建物が放置され、産業も外へ流れていってしまい、衰退の一途を辿っていましたが、 そういった建築物の価値を見出した日出グループが再生を試み、台中駅エリアを新しい文化とグルメの発信地として再建しました。 宮原眼科はその一つでアイスクリーム屋として人気となりました。

宮原眼科 レンガ造りの建物。アンティークな雰囲気が漂います。 天井 建物の中も美しい装飾が施され、天井はステンドグラスになっています。 アイス 無添加のアイスクリーム。トッピングも豊富でボリューム満点です!

お腹がいっぱいになったところで、次に国立台湾自然科学博物館に行きました。 台湾や中国の文化、歴史、科学技術、自然など様々な展示があり、全部見るには1日はかかると思います。 中でも興味深かったのは農業の展示でした。 やはり地域によって栽培する作物も栽培法も違いますが、中には同じ道具を使っていたり、日本で見たことのある物もありました。

華北 中国華北の集落 華中 華中の様子 華南 華南の様子 気候によって栽培する作物や暮らし方が変わるのが分かりますね。

次に向かったのは春水堂という珍珠奶茶(タピオカミルクティー)発祥の地です。 今や台湾を超え、世界各地で人気を博す珍珠奶茶ですが、昨年日本にも春水堂ができたようです。

春水堂

春水堂とは別に秋山堂という台湾茶販売専門店もあるのですが、春水、秋山というのはオーナーが詠んだ漢詩から来ているそうです。 コーヒーを飲む時はリラックスし、友達や家族とカジュアルな話をすることが多いですが、 日本茶中国茶を飲む時は、流れるような美しい所作を見ながら、お茶を味わい、道具を眺めることが目的になるので、 必然と話しの内容が真面目になるとオーナーは考えたそうです。 まあ、そんなことは知らずにガールズトークに花を咲かせた私たちでした。(笑) その後ショッピングや夜市で美味しい食べ物を楽しみ、ホステルで宿泊しました。

二日目は国立台湾美術館に行きました。 広大な敷地面積を所有し、様々な近代アートが展示されているこの美術館、なんと入館料無料で入れます。 子どもの遊戯スペースもあり家族で訪れる方も多く、小さい頃から芸術に触れる機会があっていいなと思いました。 美術館から続く美術園道は緑道になっていて、美しい花が咲いていたり、オブジェがあったり、とても雰囲気が良い場所でした。 様々な国の料理店も立ち並び、私たちはその中のメキシコ料理屋さんで昼食を取り、台中旅行を終えました。

国立台湾美術館 美術園道

この旅行中、何回も道に迷ったりバスを乗り間違えたりしましたが、その度に多くの人が優しく教えてくださいました。 中には冷たい態度を取られて落ち込むこともありましたが、日本に居た時に外国の方に道を聞かれると自分は冷たくしていたかもしれないと思いました。 行きの列車のおじさんもそうですが、言葉も通じない私たち外国人に親切にするのは簡単ではないですよね。 今回は台湾の人々の温かみをさらに感じられた楽しい旅となりました。 来週以降も良い旅になればと思います。

再見!