sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文 土地のもので地域活性化~白山麓実習を通して~

こんにちは!三回生の大石です。

今回は、進級論文の内容について報告します。

私の進級論文のテーマは、「土地のもので地域活性化~白山麓実習を通して~」でした。

研究目的は、その土地にしかない良さを多くの人に伝えることで、元々住んでいた若者がこの先も住み続けたいと

思ったり、違う土地からの来訪客を増やし、中には永住を決める人を増やしたりするきっかけとなって、その土地の

地域活性化にもつながるのではないかというものでした。そこで私の論文では、観光と定住に因果関係があるかを知

るために白山市名古屋市のデータを用いてデータ分析を行い、過去に行われたくるみを使ったコミュニティビジネ

スとオキナグサの保護活動を紹介しました。

データ分析では、観光客数の変化率が転入者数の変化率に与える影響を知るために、観光客数の変化率を「対象年

度の観光客数(人)-2005年の観光客数(人)/2005年の観光客数(人)×100」、転入者数の変化率を、「対象年度の転入

者数(人)-2005年の転入者数(人)/2005年の転入者数(人)×100」と定義し、2005年-2015年の期間を分析しました。

その結果、地方でも都市部でも結果のデータのばらつきを原因のデータで説明するには説明力が弱い、つまり観光で

その土地のことを知ってもらっても、その地域に移り住む人が増える訳ではないということがわかりました。

しかし、この分析をしているときに、白山麓実習で訪れ、水車のイベントを行った吉野工芸の里の来場者数は増加

傾向にあることを発見し、実習で行った地の認知度がだんだん高まってきたことが示唆できました。

分析後、過去に行われたくるみを使ったコミュニティビジネスオキナグサの保護活動について述べ、今後の展開

として水車小屋を復活させ、コミュニティハウスとして活用していくなかに取り込めるのではないかと考察をたてま

した。今後の取り組み内容の詳細に関しては、卒業論文にもつなげていく予定です。