sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その20》

パギ~!こんにちは。社会貢献活動に参加している佐本朱理です。

今日でこのマレーシアからの留学体験レポートも最終回。今日の朝、日本に帰国したので今回はこの留学のまとめと最後のクアラセランゴールとのお別れについて書きます。

【留学の振り返り】

まずは社会貢献活動に参加して、自分のやりたかったことを達成できたかどうかです。この社会貢献活動に参加した理由は以下の3つでした。

1.途上国の環境意識の低さに問題意識を持ち、自分も何かできることはないかと考えたこと。

2.英語を使って働く経験を得ること。

3.宗教や考え方のバックグラウンドが違う人と働くという経験を得ること。

 

1.については、ポイ捨て防止のプロジェクトに関わるエッセイ、ポスター、絵本の作成・風呂敷のワークショップを通して、クアラセランゴール地域に身近な人々の環境への意識の向上に貢献できたと考えています。

2.については、欧米からのお客様対応、インド系・マレー系上司・同僚とのコミュニケーションを通し、いろんななまりの英語に触れて仕事をさせていただきました。英語はまだまだで、もっともっと話せるようになりたいと思っていますが、こちらに伝えたいことがあり、大きな声で「私の話を聞いて!!」というパッションで話せば、私のしどろもどろの英語でも話を聞いてもらえるということが分かりました。もし、一回言って伝わらなくても、絵や図を用いたり、違うフレーズで言い換えて意思疎通していくことで英語で仕事を行うことも可能であることを身をもって経験し、英語を使って働くという経験としてはとても密度の濃いものとなりました。

3.については、私の派遣されていたクアラセランゴールというインド系・マレー系・中華系という3民族の交じり合う地域の特性上、とても良い経験ができました。宗教の違いから、食事を通してのコミュニケーションにもレストランの選択などにも配慮が必要であることが分かったし、宗教を理解しお祈りの時間の重要性を学び、信仰もその人自身をあらわすキャラクターの要素の一つであることを感じました。日本で生まれ育った私とは全く異なる同僚のインターンシップ生たちとアイディアを出し合いビデオ制作を行ったり、絵本の作成を行い意見を聞くのは勉強にもなりましたし、新たな面白い意見を聞けるワクワクするものでした。

 

【目標】

目標として以下の四つのことを挙げていました。

1.英語力の向上。

→まだテストを受けれていないので、今の段階では何とも言えません(ごめんなさい!)。ですが、英語を使う以外意思疎通の選択肢がないので、必然的に派遣当初よりは向上しているように感じます。

 

2.簡単な日常的会話と業務をマレー語でこなせるようする。

→2つ目のマレー語については、目標を達成できたと思っています。本当に簡単な日常会話会話と公園のブリーフィングを英語でできるようになりました。

 

3.業務のある日は、毎日Facebookを更新し、クアラセランゴール自然公園の広報活動を行う。

→100%達成。業務のある日は、訪問者や最近の自然公園の様子などをレポートしていました。

 

4.お昼ごはんメモを毎日続ける!

→70%達成。途中で毎日食べているものが変わらなくなってしまったので、途中で”毎日”というくくりを止めて、”新しい食べ物に出会ったとき”にメモを取るようにしました。

 

【ほかに得たもの】

今回の派遣で得た一番の宝物は、友人と友人たちとの思い出です。毎日職場で顔を合わせる他のインターンシップ生とは、上司から頼まれた仕事を一緒に行ったり、自分の仕事を手伝ってもらったり、相談しました。また、職場でだけでなく、昼食を食べにいったり、旅行に行ったり、とたくさん笑って一緒に時間を過ごしました。ここまで、ジョークを言ったり、なんでも話せる外国人の友人は初めてだったので、本当に貴重な存在だと感じています。これからも、この絆を大切にしていきます。

 

【クアラセランゴール・マレーシアとの別れ】

浴衣で送別会?!

上司の提案で、私は浴衣を着て、現地マレーシア人は伝統衣装を着ての送別会を行いました。とても喜んでもらえたので、すごくうれしかったのですが、浴衣でのジャングルはだいぶんきつかったです。笑

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うれし泣きした近所のレストランのアカ*との別れ!

地元で一番安くて、私も良く通った地元の人に愛されるレストランの女性店主。いつも私がいくと、カタコトの日本語で話しかけてくれたり、温かい目で見守ってくれたアカ!そんな彼女に、日本に帰る旨をつたえ、今までありがとうと感謝の言葉を伝えると、「おつかれさま。じゃあ今日はお代はいいよ!私のおごり笑」と言って、食事代を払ってくれました。一緒にいた友人も言っていたのですが、本当に素敵な餞別で、思わずうれしくて涙が出ました。

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*「アカ」とはマレー語で「お姉さん」という意味です。自分よりも5~10歳以上年上の人のことを「アカ(名前)」と呼びます。日本でいう「おねーさん~、お水持ってきて~」の「おねーさん」のようなものです。

 

クアラルンプールまで送ってくれたビッキー兄さん

4か月もの間、相棒として過ごし、1月にインターンシップを終了したビッキーが車でクアラルンプールまで送ってくれました。何度かお目にかかったことのあった彼のお母さんも一緒について来てくださり、3人で楽しくクアラルンプールまでドライブしました。

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↑いつも楽しいビッキー兄さん

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↑とても優しいビッキーママ

 

以前にも書いたのですが、私の派遣先のあったクアラセランゴールのオールドタウンという小さな町は、みんなが顔見知りで、どのお店に入っても、「ハイ~」とか「アリガトウ」とか笑顔で声をかけてくれるあたたかい人達のたくさんいる素敵なまちです。レストランで、「〇〇さん、おはようございます。最近どう~?」と地元の人たちが声をかけあっている光景を見るのも、心の底から「あ~いいな~」と思える、そんな毎日でした。

最高に面白い友人たちと出会い、優しいまちの人たちに囲まれて、インターン生の面倒をしっかり見てくれる上司に出会えて、クアラセランゴール自然公園でインターンシップ生として働けて、多くのことを学び、自分のやりたかった環境教育もさせていただきました。日本に帰って来て、今、あの時間は夢だったのではないかというぐらい現実に引き戻されて、戸惑いを感じていますが、ここでの経験を学びに変えて、自分のものにしていきます。

また、このブログを執筆する機会をくださった佐山先生、5か月間20回にわたるこの「留学体験レポートinマレーシア」をお読みいただいた方、関わってくださったすべての方に感謝でいっぱいです。

マレーシアにいてつらい時は、「もう海外なんていいや!」と思ったこともありましたが、やっぱり異文化を体験して、その中で自分なりにもがくのは大変だけれども楽しい!!だから、これからもチャレンジし続けます!

本当にありがとうございました。

それでは!ジュンパラギ!

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