sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学レポート(13) 一時帰国してみて感じたこと

大家好!みなさんこんにちは。

佐山ゼミ三回生の栗本です。

先週は、水曜日から今日の朝まで、諸事情があり日本に一時帰国していました。

今日の朝、ヒートテック、セーター、ジャケットで日本を出ましたが、

台湾に着いたらみんな半そで半ズボンでした。さすが。

今回は、留学の内容とは直接的には関係ないのですが、

「約3か月間日本を離れていて、今回一時帰国してみて感じたこと」について触れようと思います。


「日本人は丁寧すぎる」

 

最近、日本のサービスや技術を、外国人がこれでもかというほど称賛するテレビ番組が増えてきたように思います。

そのこともあって、私も日本のサービスは、“世界で一番”なのではないかと思っていました。

しかし、3か月日本を離れ、台湾の生活に慣れた私からしてみると、

悪く言えば「おせっかい」に感じました。

例えば、

某航空会社の機内にて、

「飛行機と階段の間に10センチほどの隙間がございます。飛行機を降りる際はおしゃべりを一時中断し、集中した一歩にご協力ください。」

と言っていました。

日本語の性質もあるかもしれませんが、そーんな細かいところまで言わなくてもいいでしょと思ったり。

空港行きのバスでは、

バスを降りるときには、運転手さんは必ず「お忘れ物にご注意ください」の一言を言ってくれますし、乗客一人一人に「ありがとうございました」と言ってくれます。

日本にいたら当たり前だし、当たり前すぎて気にも留めないと思いますが、

台湾でこんなに丁寧な運転手さんは、申し訳ないですが見たことないです。なので、やけに感動してしまいました(笑)

でも、「忘れ物に注意してください」とか「ありがとうございました」を言わなかったからと言って、別に悪い気はしません。運転手さんは運転手さんとしてやるべき最低限のこと(乗客を目的地まで安全に送ること)はこなしているからだと思います。

他にも例を挙げたらきりがないのですが。。

これらのことから思ったのは、

日本人のサービスは、「最低限のこと + ”少しの気配り”」。

でも、その”少しの気配り”をやり過ぎるとおせっかいに感じる。

そして、どの程度でおせっかいに感じるか感じないかは、文化によって違う。

なので、例に出したCAさんやバスの運転手さんのサービスは、”日本人にとっては”申し分ないサービスなのかと思います。

でも、他の文化を持つ外国人からしてみればどうなんでしょうか。

何が言いたいかって、なにも日本流のサービスをやるなってことではなく、

自分が良かれと思ってやっていることが、相手にとっても良いことかどうかは分からないということです。

私は日本のサービスや技術を称賛するテレビ番組が嫌いになりました。

一種のethnocentrism(自民族中心主義)な感じがして。あれは日本人を盲目にします。(思いっきり私の主観ですが)

日本流のサービスを極めるのは素晴らしいと思います。

しかし、これから東京オリンピックもあり、外国人観光客が増えていくと予想される中で、

日本人だけの視点でサービスや技術を極めていくのではなく、

異なる文化を持つ外国人の視点も取り入れたサービスや技術がこれから必要になっていくのではないかなぁ、と思います。

なんだか最後はありきたりな言葉でまとめてしまった気がしますが、

留学をしているおかげで、「誰かが言っていたことをなんとなく引用してみた」、ではなく、

身を持って感じたことを自分の言葉で説明できたと思います。

では今回は以上です。