sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文~日本の学生支援の有用性と利用について総合政策学部の白山麓実習を例に現状と課題に関する研究~

久しぶりの投稿になります。佐山ゼミ3回生の辻伽名子です。

先輩方が続々とマンションを引き払っていく時期になりました。私たちも就職活動が迫ってきている、変わり目の時期です。寒く厳しい冬に蓄えた力を糧にそれぞれが実りあるスタートが切れたらよいと思います。

さて、今回は進級論文に関する説明をします。少し長くなりますが、お付き合いください。

私の進級論文のテーマは「日本の学生支援の有用性と利用について総合政策学部の白山麓実習を例に現状と課題に関する研究―アンケート調査の結果を基にした様々な視点からの分析を通して―」です。とても難しく書いていますが、簡単説明すると学生支援によって運営されている白山麓実習を例に、学生支援活動をもっと有意義なものにするために何が必要かを考える論文です。

近年、多くの大学や企業、国の方針で「産官民学連携」と言う言葉が使われるようになりました。産・官・民・学のそれぞれが協力することによって総合的に有益な活動にする構想になります。実際に私が活動をしている白山麓実習も産官民学連携に関わる実習の一つです。また、関西学院大学の産官民学連携を担っているのが総合政策学部のリサーチコンソーシアムになります。白山麓実習は関西学院大学の学生支援によって活動できているとも言えるでしょう。

元々は、学生支援の素晴らしさを知り、もっと多くの人にこの活動を知ってほしいと感じテーマに設定しました。他にも、この論文で多くの視点から考察することができるため、活動している白山麓実習の活性化にも繋がるのではないかと考えました。このテーマを書くにあたって、ゆくゆくは卒業論文につなげていきたいと考えていたので、進級論文では関西学院大学での学生支援の現状と課題を主に書いています。

「リサーチ・コンソーシアムの弱点の改善策としては、学生が必要である」という仮説を設定し、調査・検証を行いました。調査内容として学生側・大学側・企業側の3視点からアンケート調査ならびにヒアリング調査を実施しました。それぞれの質問内容ごとに検証を行い、最後に全体的な検証をしました。結果として現状や課題、それぞれの考えを総合すると、現在のシステム状態のままでは学生参加が難しいという結果がわかりました。さらに、必ずしも学生の参加が現状の改善策にはならないわけではなく、ある一定条件下であれば学生の力が役に立つ可能性があるという結果も導くことができました。それを実現させるためには産官民学連携に関わるすべてがお互いに協力していかなければいけないという課題も出てきました。

全体を振り返ると様々な面からの学生支援について考えることができ、それぞれがどことなく自分中心的に考えている部分が少なからず政策の足を引っ張っていると感じました。リサーチ・コンソーシアム自体を検証することで、白山麓実習としても多くの発見ができたと思っています。やはり、様々な見方をしながら同一の物事を見ていくことは、課題改善を考える上では非常に有効であったと思います。今後は卒業論文で、さらに多くの多面的方法から考察することと、より具体的な改善策を提示していきたいと思っています。

進級論文の概要は以上になります。ある物事を追求して考えていくことは進級論文を書く際に学べたことの一つだと思います。今後の卒業論文での内容をはじめ、日ごろから自分の実習についてももっと考えていきたいです。長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。

最後に、この進級論文を書くにあたりご指導を賜りました、佐山教授、野畠さん、大森さん、久野先生など、多くの方の協力に感謝の意を述べたいと思います。本当にありがとうございました。