sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文「学生サッカーチームの環境問題への取組の現状と今後の可能性~プロサッカーチームの環境問題への取組状況を参考として~

こんにちは。佐山ゼミ3回生の寺尾洋(てらおひろ)です。 今年度から、体育会サッカー部の副主将を務めることになりました。 私が副主将をすることによって、関西学院大学総合政策学部の大学生をはじめとする皆さんの可能性になれればと考えています。今年1年間よろしくお願いします。

今回、進級論文の概要を記したいと考えています。 テーマは、「学生サッカーチームの環境問題への取組の現状と今後の可能性~プロサッカーチームの環境問題への取組状況を参考として~」です。

① 研究のキッカケ 私は、体育会サッカー部に所属しています。私がこの研究をしようと思ったキッカケは衝撃的な出来事を経験したことです。 サッカー部の活動を通して様々な試合会場に足を運ぶのですが、試合後にはスタンドにゴミが散らかっていることが多々ありました。 その時に、私が感じたことは、「試合会場を提供してくれている運営側がこれを見て次もここで試合をしてもらいたいと思うのだろうか。」や「サッカー選手である前に一学生として環境に悪影響を及ぼす些細なところに目を向けていないのはどうなのだろうか。」や「スポーツとは、そもそも関わる人々の心を豊かにするものであるのではないだろうか。」などを深く考えさせられたことです。 その時に、お金をもらって活動するプロとは違い、逆にお金を払って(部費など)活動をしている大学生が人々に何か良い影響を与えることが出来ないで、本当にスポーツをする価値があるのかと強く考えさせられました。それが私の研究動機になります。 ② 仮説 ⑴ 学生サッカーにおいて環境政策意識はまだ十分に浸透していないのではないか。 ⑵ プロサッカーチームは、学生サッカーチームより環境政策を積極的に行っているのではないか。 これらの2点を仮説として考えました。 ⑴ に対しては、実際に試合相手が試合後に会場の清掃をしている場面を目にすることが少ないことです。 ⑵ に対しては、大学サッカーより上のカテゴリーとなるプロは、大学生とは違いチーム存続のためには、利益を生み出す必要があります。そこで、地域のサポーターなどと密接に関わりながら応援されるチームへとなるべく、サッカー外の活動にも力を入れているのではないかと考えたからです。

また、プロの活動を学ぶことにより、学生サッカーに還元するチームが増えると考えプロサッカーチームを比較しました。

③ 分析結果 分析結果より 8つの大学への調査を行ったのですが、結論から言うと、自分達で出したゴミに対しては管理をしっかりと行えていました。しかし、地域清掃などに携わっている大学は少なく、自分たちのコミュニティ内で行われている清掃が多いという印象を受けました。 反対に、プロサッカーチームは、ボランティア団体、アルバイト員、選手などが協力して地域清掃を行い、ゴミの分別をしていました。グランドに足を運んでもらうには、グランド外から、という考えの下活動が行われていました。

④ 研究目的 今回、論文の研究目的は、学生が人間的成長を果たす一つの手段として、スタジアムなどの環境政策を行うということでした。 そして、環境政策を行うことによって、学生が環境保全に貢献できるものとすることでした。

以上が私の進級論文の概要です。

卒業論文に向けて、もっとこうした方が良いのではないか、ということに気付けました。 それは、 ・なぜ応援されるチームになりたいのか ・なぜ人間的成長を果たしたいのか など、この「なぜ」を突き詰めることにより、自分自身の存在意義、組織の存在意義が見えてくるのだと考える。そして、存在意義が見えてくるからこそ、自分たちが社会に行う行動も明確にしっかりとした軸になるのだと考える。

今年の関学サッカー部の目的は、「観る人すべてに、一体感の可能性を示し、感動を与える」です。その際の価値観は ・結果にこだわる ・感謝の体現 ・学生の主体性 ・つながり です。 この価値観を具体的に表現して、目的を実現するために、感謝の体現、学生の主体性、つながりが対象となっている「地域清掃」に足を運んでサッカー部として活動します。 また、この取り組みが正しいと言えるように、目標である、日本一、Jリーグチーム撃破などを結果で証明する必要がサッカーという勝負ごとにおいてはあります。 それを、関学サッカー部の活動を通して示し、論文にすることにより他大学への影響力を高め大学サッカー界を先導していきたいです。そのためにも、今年1年間、良い論文を書くべく、サッカー部で良い結果、目的、目標達成を成し遂げたいと考えます。