sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その17》

パギ~!こんにちは。現在マレーシアで社会貢献活動に参加している佐本朱理です。

とうとう2月に入り、帰国までのカウントダウンが始まっています。そんな中マレーシア人の友達に、日本に帰るまでにマレー語の歌を一曲歌えるようになれ!と突然無茶ぶりを言われ、楽しみながら一緒に練習している今日この頃です。

さて、今日はそんな練習中に話題に上がったマレーシアにおける日本のポップカルチャーとマレーシアのポップカルチャーについて、紹介しようと思います。

 

【日本の有名アニメはマレー語の吹き替えバージョンがある!】

海外で日本のアニメや漫画が有名なのは、よく知られているのですが、実は本当に有名どころのアニメはマレー語での吹き替え版まででているそうです。なので、日本で日曜の夕方はちびまる子ちゃんサザエさんを見るように、マレーシアでも日本のアニメや漫画が国民的に浸透しているそうです。私の好きな「名探偵コナン」は、毎週土曜日の朝10時にマレーシアのテレビで放送されていて、私の友人もよく見ていたとのことでした。

そして面白いのが、日本のアニメがマレー語で吹き替えられた時に、変わるキャラクターの「声のトーン」です。一番わかりやすかったのが、映画ドラえもん「スタンドバイミー」に出てくるスネ夫の声です。マレー語版でのスネ夫の声は、びっくりするほど低くて、かわいらしいアニメーションとのギャップがすごくて驚きました。

 

ちなみに日本のアニメでマレー語吹き替え版が出ているものは、以下の通りです。(英語の字幕がついているだけでなく、キャラクターの声がマレー語です!)

ちびまる子ちゃん名探偵コナンスラムダンクベイブレードクレヨンしんちゃんポケモンデジモン遊戯王

また、マレー語に吹き替えられられていなくても、英語の字幕がついているものもたくさんあります。友達に話を聞いていると、女の子むけのアニメよりも、男の子むけのアニメのほうがよく知られているようです。「おジャ魔女どれみ」や「明日のナージャ」は知られていないけれど、「ダッシュミニ四駆」「ベイブレード」「遊戯王」などはよく知られており、「バンダイ」の販売する株式会社バンダイの販売するダッシュミニ四駆に登場する車、ベイブレードに登場する駒や、遊戯王に登場するカードゲームなどを購入してよく遊んだそうです。(私の弟とやっていることが一緒…。笑)

ミルモでぽん!」や「とっとこハム太郎」など一部の女の子むけアニメは知られているようですが、人間の女の子主人公の女子向けアニメがが浸透しない理由として、服装の違いがあるのかなと感じました。マレーシアでは、大方のムスリム女性がヒジャブを身に着けます。日本の女の子の服装は、小さな子どもには少し違和感を感じるものなのかな、と考えがうかびました。

 

【日本のアーティストの曲も有名】

マレーシアでは、キロロさんの「未来」のように日本人アーティストの曲も有名です。有名なアニメの主題歌は、マレーシア人も小さなころから聞いているので自然と耳に残るそうです。ナルトやブリーチのテーマソングとなったJ-POPの曲は、中学生から大人までたくさんのマレーシア人に馴染みがありました。

 

【多文化の反映されるマレーシアのポップカルチャー

マレーシアでもマレーシア人の歌手はもちろんいて、人気のあるバンドやグループもあるようです。その中でも、驚いたのが、中国語を喋れるマレー系女性のシンガーがマレーシアだけでなく、中国でも活躍していたり、インド系マレーシア人の俳優がインドのボリウッドの映画に出演していたりと、自国の多文化を生かし、他の国々でも活躍の幅を広げていることです。

また、多文化を受け入れるという意味では、インドネシア人歌手の歌うインドネシア語(マレーシア語とインドネシア語は似ているので)、日本語の混じった曲が受け入れられていたりと、インターナショナル感がすごい!と感じました。

(ziviliaさんの "Aishiteru"という曲です。途中に、日本語のフレーズが登場します!)

 

【多文化社会の中での私の変化】

実際この話を友達としていて、マレーシアの”多民族国家”をこんな分野でも感じることができることに、驚きを隠せませんでした。民族や言語が多数なことから、奥が深くて本当に面白い、いい意味で日本にいるときの常識を思いっきり壊されます。笑

マレーシアに来て、そんな多文化に触れる上で自分の考え、行動もすごく変わっていると感じます。例えば、今日お客さんとのかかわりで感じたこと。ロシア人の女性がいらっしゃり、日本語で「ありがとう」と言ってくれました。いつもだったら、「うわあ、日本語で話しかけてくれはった!嬉しい~」で終わっていたのですが、今日はふと相手もロシア語で挨拶してもらえたらうれしいんじゃないかなあ、と気づき、急いでロシア語の「ありがとう」をググって、そのロシア人のお客さんに「спасибо!(スパッシーバ!)」と言いました。すると、とても喜んでもらえて、そこから日本語を学ぶようになったきっかけを聞き、「日本のジブリが好きなの~」と話も弾みました。

こうやって、自分と全く違うバックグラウンドを持った人と関わり、新たな視点を得たり、共通点を見つけることもあったり…。その中で感じるのは、「多様性」がある社会の中で生きるのは、単一的な社会の中で生きるのよりも、相手の考えを理解したり、自分の意見を伝えるのにエネルギーを使い、しんどいけれども、ワクワクして、面白くって、尊いものだなあと感じます。(話は少しずれてしまいますが、だからこそ、トランプさんの政策方針に疑問と怒りを感じるこの頃です。)

 

今週はポップカルチャーのお話から、派生して「多様性」にも触れて書かせていただきました。お読みいただきありがとうございます。

【おまけ】

先週、チャイニーズニューイヤー(旧正月)に合わせて行われた上司の結婚式に行ってきました。その時の写真を数枚紹介します。

s_IMG_9813

マレー系カップルの結婚式。職場の方に加え、ほかの支部インターンをしている日本人の二人も参加しました。伝統衣装を着て、ヘナタトゥーをして、たくさんの人と会えて、終始ご機嫌でした(笑)

 

 

 

s_IMG_9713

 

ヘナタトゥーしてもらいました。約数日で消えてしまいますが、とても繊細で素敵です。上司のお友達ということで職場まで来ていただいてやってもらったので、相場よりも約2倍のお値段20RM(約600円)でした。

 

 

 

 

s_IMG_9780

マレーシア人の友人にスカーフの巻き方を教えてもらいました。日本でやりたかったら「ヒジャブ チュートリアル」で調べたらいっぱい出てくるよって言われたので、興味ある人はぜひ!(笑)ちなみに、私の巻き方はスカーフの前にかぶる黒い帽子の見えている面積が大きくて、「おばあちゃんみたい」と言われてしまいました笑

 

s_S_5585981847796

旧正月にいろんな家庭や職場で配られるらしいマンダリンオレンジ。中華系の文化で、お世話になった人に、封筒に入れた現金と、マンダリンオレンジをプレゼントするのが礼儀だそうです。わたしも中華系の友人からいただきました。

 

 

s_S_5585992864725

 

 

箱の中にはこんな感じで個包装されたマンダリンオレンジが入っていました!手で剥くことができて、日本のぽんかんみたいな感じで、おいしくてパクパク食べました笑

 

 

 

 

今週もお読みいただきありがとうございます。それでは!