sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その4》

パギ~!おはようございます!マレーシアで社会貢献活動に参加中の佐本朱理です。

関学では新月祭が開催されたようですね!こちらの佐山研究室のブログでも、ゼミでお店を出したとの記事があり、とても楽しそうだなと思い読ませていただきました。

今日は、お祭りつながりということで、10月29日に行われたインド系のお祭り”ディーパバリ”について紹介したいと思います。

【ディーパバリとは】

ディーパバリとは、インド系(ヒンドゥー教)のお正月に当たるような重要な光のお祭りです。ヒンドゥー教徒は泥でできた器に油を満タンに注ぎ、一晩中明かりを灯し続け、光が暗闇に打ち勝ったことをお祝いするそうです。

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ランタンの様子(Wikipediaより)

また、ラクシュミーというインド系の神様を迎えるために、家はきれいに掃除して、料理を用意したり、日常品の新調といった準備を行います。この買い物がインド系の方にとっては、一番楽しみらしく、新しい服や、ヒンドゥー教徒の方がお守りのためにつける腕輪・足首飾り、明かりを灯す際に用いる色紙を買いそろえます。ちなみにインド系の同僚は、このディーパバリに合わせて、散髪をし、くつを新調していました。

そしてこのディーパバリを語るうえで外せないのが、”コラム”と呼ばれる、色付けされたお米や粉で床を飾るものです。ディーパバリの時期になると、ショッピングモールの入り口でこのコラムを見ることができます。

コラム

ショッピングモールで見かけたコラム。

 

【他民族から見たディーパバリ】

インド系、マレー系、中華系など様々な文化が混在しているので、それぞれの民族ごとにお祭やお祈りの儀式があります。そこで、ディーパバリに対するほかのほかの民族から見たディーパバリについても見ていきたいと思います。

マレー系の上司は、ディーパバリのお祝いのためインド系の同僚と上司3人にケーキをプレゼントして、一緒にお祝いをしていました。1週間ほど前から、スーパーでプレセントには何がいいかな~と考えている様子は、私たちが友達の誕生日を祝う感覚と似ているのではないかと感じました。

また、同い年のマレー系のインターンシップ生は、「そんなに気にしていない。」とのことでした。友達にインド系の仲の良い子がいれば、家に招待してもらって一緒にお祝いしたりするけど、そうでなければ特に気にしないよ、とのことです。

一方、クアラルンプールで働く中華系の男性は、インド系の仲の良い友人にディーパバリの際に夕食に招待してもらったとのことでした。

インド系料理

友人の送ってくれたインド系料理の写真。

彼は、ディーパバリについても丁寧に教えてくれた友人の1人でマレーシアの一つの文化として、インド系のお祭りであるディーパバリを尊重しているようでした。

 

【私から見たディーパバリ】

どの民族でもない外国人の私から見たディーパバリは、マレーシアのお祭りの一つであり、それぞれの民族がお互いを尊重しあって共生しているマレーシアの文化を表しているのではないかと感じました。生まれた時から、この多文化社会で生きているのだから当たり前なのかもしれませんが、日本の社会と比べると、マレーシア人は「違う」ということをナチュラルに受け入れていると感じます。

端的に言えば、3つの民族がいるのだから、日本より3倍イベントがあるってこと?!と、私はシンプルに楽しそうだなと思います笑(日本にもたくさん節句や行事があるので、単純に3倍とかは言えないと思いますが…)

 

今日はインド系のお祭りディーパバリについて紹介しました。この記事を書くにあたって、マレーシア人の友人がたくさんのことを教えてくれました。マレーシアの文化を教えて~というと、快く詳しく説明してくれる彼らに感謝でいっぱいです。

それではまた来週!