sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

白山麓実習 8月31日~9月5日

こんにちは、3年生の前田和輝です。  7年目の白山麓実習は芳田、辻、垣内、前田の実習生4名で行われました。今回の実習で、現地とのさらなる連携協働の強化を成しえることができました。6日間の実習を振り返っていきます。 8月31日  快晴で白山がはっきりとみえました。現地入りし、お昼は壮行会を兼ねて寿司屋へ。  白山市役所のジオパーク推進室にご挨拶、そして後は山麓へ、石川県白山ろくテーマパークにご挨拶し、白山吉野工芸の里に到着。初日ということで、打ち合わせと生活準備が中心になりました。  1年ぶりでしたがカエルや虫の多さなど、自然の豊かさに実習生たちはびっくりしていました。夜遅くまでイベントや発表の準備をがんばりました。

9月1日  いよいよ実習スタート。  朝一番に『都市公園マネジメントについて』と題した講義を白山麓テーマパーク指定管理者の(株)岸グリーンサービス 宮腰和美さん、松崎紀子公園所長にお願いしました。都市公園マネジメントの難しさや、指定管理者制度の政策的課題について、現場の目線から学ぶことができました。官から民へ、という動きがある現代において行政と民間企業、そして住民がどう協力すればいいのか、考える機会となりました。学内では得られない学びであったと思います。  午後からは園内でのお手伝いのグループとイベントの資材を買い出しにいくグループに分かれて作業しました。園内の森林ゾーンではバケツいっぱいのくるみをひろうことができました。  その後工芸の里に戻った実習生一同は各々の練習と自炊をおこないました。 9月2日  午前中は翌日の『オキナグサキッズマイスタープログラムに第二弾』の練習と打ち合わせを石川県白山自然保護センターの野上達也さん参加のもと行いました。白山市観光部ジオパーク推進室の日比野剛さんも駆けつけてくださり、この日から実習をサポートしてくださいました。  いざイベントのリハーサルを始めると、うまくいかないことが多く、実習生は苦戦していました。しかし、実習生の頑張りと日比野さんと野畠先生のサポートによって練習を重ねるうちに上達していきました。  午後は『未来里地構想二年間を振り返る座談会』の準備をしました。地元住民の方々と実習生一人でグループをつくります。うまく話せるのか、参加者の方々はどのような意見をもっているのか不安でいっぱいでした。いざ始まってみると100点の発表に、大成功の座談会でした。佐山先生も現地入りされて座談会に参加しました。20人の現地関係者の方々と、一時間半の間、来年度の実習に向けて「マイクロ水力活用=ジオパークのテーマ“水”を主役にした地域活性化策」をテーマに議論しました。  工芸の里の山手に20年ほど使われていない水車があり、その復活と活用が来年のテーマになります。地元住民の方々から驚くほど活発にアイデアが出たこと、我々実習生の知らない水車に関する専門的な話題を聞くことができました。座談会を通した新しい出会いや絆がうまれ、とても有意義な時間となりました。  座談会をセッティングしてくださった白山吉野地域振興協議会会長の西出一久さん、事務局長の西田公一さん、下吉野区長の辻義一さん、出席いただいた同区老人会、女性の会、五十路会、龍雲会、いきいきサロン、子供教育委員会他、各団体の代表者また役員の皆さまに心より感謝申し上げます。

 9月3日  『オキナグサキッズマイスタープログラム』を開催しました。司会はとてもうまく進行することができ、いい雰囲気でイベントができました。天候にも恵まれて子供たちと一緒に公園にでて一緒に活動することができました!子供たちも楽しんでくれていてうれしかったです。  準備の大切さを知ることができました。 金城短期大学部の瀬戸ゼミの皆さんも参加し、協力しました。地元の学生も参加するイベントとしてより有意義なものになりました。    そして、お昼からは久野武名誉教授、卒業生の先輩方、ツナグ白山麓(以下ツナ白)に皆さんが現地入りし、地元住民の方々との再会を懐かしんでおられました。みなさん自分の故郷に里がえりしたような雰囲気で笑顔が絶えずとても楽しんでいました。こうした光景は少子高齢化が進む地域では珍しいものとなっています。そういった意味でこれは地域活性化につながっているのでは、と感じました。  この日は23人になったので鶴来の民宿に泊まりました。みなさん大いに盛り上がり楽しい夜となりました。僕も先輩方と話す機会を得て、いろいろためになるお話を聞くことができました。

 9月4日  実習も終盤となりました。今日は『活動報告&発表会』です。ここで僕が発表した『くるみを使ったコミュニティビジネスの提案』について触れておきます。オキナグサの保護、水力活用は前述のとおり発表となります。しかし、くるみに関しては政策提案発表となり、ほかの二つと比べて見劣りします。原価の部分につてはわかりづらいところもあり、厳しい指摘があるのでは、と心配していました。しかし、発表後には積極的なお言葉をもらいました。金沢低材(株)の上田一治社長からは「相談しよう!」と励ましていただきました。同時に来年はビジネスとして切り込んでいく、というお言葉もうけ緊張しました。造園業を営む山本さんからはくるみの殻をつかったガーデニングにかんするアイデアをお聞きしました。こうした声を来年にフィードバックしようと思います。  実習生全員しっかり準備して、緊張しながらもいい発表ができたと思います。司会もスムーズにしてもらいました!

 午後は打ち上げのBBQでした。 実習生一同、教員、日比野さん、現地の応援団、つな白メンバー、金城短大生、総勢30名程度でおこないました!  うれしいことに晴天となり、楽しいひと時をすごしました。卒業生、実習生でコメントを発表する場面がありました。みんな心のこもった言葉で中には涙を浮かべる場面もありました。実習での頑張り、白山ろくへの愛着が現れています。  久野先生、佐山先生、つな白メンバーの皆さんはここで帰阪されました。本当にありがとうございました。

 実習最後の夜はなぞなぞ大会で非常に盛り上がりました。お世話になったアートクラフト館も今夜が最後と考えると名残惜しい気持ちになりました。

 9月5日    西出さん、日比野さん、スタッフの太田さんに見送られて、工芸の里をあとにしました。「来年も来てください」「がんばってね」と温かいお言葉をいただきました。車に乗ってからもずっと手を振って下さり、うれしかったです。西田さんは稲刈りに行っており、会えないのは残念でしたが来年もまた来るメンバーなので大丈夫です。  白山をあとにした一同は兼六園を観光し、帰路につきました。また来年の実習でパワーアップして白山に戻ってきたいと思います!