sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学レポート(21) 台湾の総統選挙!

(1/11~17の分)

大家好!みなさんこんにちは。

佐山ゼミ3回生の栗本です。

研究室ブログのメンテナンスが終ったので、今から3週分を連続で投稿します。おゆるしください。。

 

今回は1/16に行われた台湾の総統選挙について書こうと思います!


【選挙までの雰囲気】

私が台湾に来た9月ごろから、「もうすぐ選挙だ」という話を聞く機会がしばしばありました。

というのも、

台湾の現総統(日本でいう安倍首相)である馬英九がもうすぐ任期を迎えるので、市民の皆さんは1月に新しい総統を選ぶ選挙があることを当然知っていました。

また、馬英九の支持率が最近下がってきていたようで、多くの人が選挙を楽しみにしていたようです。

町中には候補者や政党のポスターがでかでかと貼ってあったり、選挙の1週間前には大規模なパレード?が行われたりと、国を挙げたお祭りのような雰囲気も感じました。

↓交差点の向こうから国民党の支持者たちがやってくるところ。

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台湾の総統選挙は、日本と違って直接選挙制(各国民が総統にふさわしいと思う候補人に直接投票することができる)を採用しているので、国民の選挙に対する当事者意識が高く、選挙全体が盛り上がっているのかな。

 

【台湾の政党】

台湾には二大政党があります。

これらの政党の最も大きな違いは、「中国との関係をどう考えているか、どうしていきたいか」ということです。

 

中国国民党(イメージカラーは青色)

通称国民党。現総統の馬英九の政党です。

彼は、すでに二期(4年×2)総統を務めたので、三期目をすることはできないので、今回の選挙では朱立倫という候補者が挙げられています。

そして、中国との関係を、(おそらく経済発展のために)今よりも親密にしたいと考えている政党です。

 

民主進歩党(イメージカラーは緑色)

通称民進党

国民党のライバルともいうべきこの政党、今回の選挙は蔡英文という女性が候補者です。

蔡英文は、今回の選挙では「中国との関係は現状維持」と主張していました。ここが国民党との最も大きな違いです。

正直、ほかの政策についてはどこがどう違うのかまったく知りません(笑)多くの台湾人も中国との関係ばかりに着目しているようで、ほかの政策に関してどう考えているのかは正直のところよくわかりません。

前のブログでも少し触れたことがあると思いますが、

現在の台湾では若い人を中心に、台湾は中華民国(中国の一部)ではなく、台湾という一つの国だ!という意識を持っている人が増えてきています。

なので、中国との関係を親密にしていきたいと考えている国民党は若い人からの支持が少ないようです。逆に、民進党は若い人からの支持が比較的多いみたいですが、若者の中でも「国民党はいやだけど、民進党はただ国民党をつぶしたいだけの政党だ」と主張してどちらも否定している人もいるみたいです。

 

 

【選挙の結果】

肝心の選挙の結果は…、民進党の圧勝!!

↓これは最終結果ではなく、選挙終了約1時間半前のニュース。すでにダブルスコアですね。

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そして、台湾初の女性総統の誕生です!

ちなみに当選した蔡英文氏ですが、

蔡英文」という名前「英語が下手」という意味なんだそうです。これ本名です。

しかし、この人は、台湾トップの台湾大学卒業したあと、アメリカのコーネル大学、イギリスのロンドンスクールオブエコノミクスで修士と博士をとっているんです。超優秀。

だから、当然英語が下手なわけない(笑)

 

また、蔡英文さん、とっても庶民派みたいで市民にも人気があるんです。

蔡英文ショップがあって、グッズを売っているくらい…!

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なんだかんだで私も蔡英文グッズを買ってしまいました(笑)

 

蔡英文が正式に総統になるのは5月以降みたいです。

今後の台湾の政治、中国の関係に注目ですね~!

では今回は以上です。