(Ⅰ号館正面玄関手前)
キンモクセイの匂いが溢れています。
この匂いを嗅ぐと「中学2年時の教室の情景」を思い出します。
嗅覚が記憶を蘇らせることを「プルースト効果」と呼ぶ人もいるそうです。
皆さんは、このような経験ありませんか?
上記「プルースト効果」については、2018年3月18日付け日本経済新聞(朝刊)の「春秋」で次のように取り上げられていました。
プルーストの小説「失われた時を求めて」に印象的な場面がある。語り手が、紅茶に浸したマドレーヌの風味から少年時代を過ごした田舎町の記憶を蘇生させる挿話だ。ふだん気にも留めないような味覚、嗅覚、聴覚から埋もれていた過去が、奇跡のように立ち上がる。
(2020年10月26日加筆)
さらに「プルースト効果」について調べていたら、『感性の起源 ヒトはなぜ苦いものがすきになったか』(都甲潔著、中公新書)では次のように書かれていました。
ちなみに、ある匂いを嗅いで、昔のことを思い出すことがある。これはプルースト効果といわれている。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の冒頭、主人公がお菓子マドレーヌの一きれを紅茶に浸し、それを口に含んだときの味と匂いから突然、過去の映像、視覚的回想が現れるという有名な場面にちなんだ命名である。(略)匂いには昔の記憶を呼び起こす不思議な力がある。
(2020年11月3日加筆)