何気なく近づいたら「ヘクソカズラ」の花でした。
日当りのよい場所のものは、随分前に終わっていましたので、
今年はもう見られないものと思っていました。
漢字では「屁糞蔓」。確かに葉などをこすったら臭いですが、
「それほど強烈か」と言われると、感想は人それぞれでしょう。
別名「やいとばな(灸花)」は、中央の赤い部分が灸を連想させることに
由来しているようです。
この臭いは虫から食べられないための防御法で、かじった虫や動物には耐えられない
そうです。臭いの成分は「メルカブタン」。『植物のすさまじい生存競争 巧妙な仕組みと工夫で生き残る』
(田中修著、SBビジュアル新書)にありました。