アーユーボーワン!
みなさんこんにちは!
佐山ゼミ三年の和田紗季です。
私は今、国際社会貢献活動でスリランカのこどもたちに体育の指導を行っています。毎週、スリランカでの体験を皆さんにご紹介していきたいと思います。
さて、11月も終わりに近づき、日本は寒さが続いている頃でしょうか。
こちらスリランカは、雨の日が続き少し肌寒いです。家で過ごすことも多い一方で、大家さんの奥さん( 以下:アンマー《お母さん》 ) にスリランカの家庭の味を教えてもらうのに良い機会にもなっています。今回は、スリランカでよく食べられるちょっと変わった果物についてご紹介したいと思います。
とつぜんですが、皆さん、これ何だか分かりますか?
実はこれ、スリランカではポピュラーなフルーツで「ウッドアップル(wood apple)」といいます。木のように固い殻のようなもので覆われたフルーツで、名前のウッドはこの殻が由来なのではないかと思います。
◆ウッドアップルの見つけ方
ウッドアップルは、木になる果物で、たどっていくとみかんの仲間なのだとか。インド・アジア地域に生息するようですが、私は今回はじめてウッドアップルというフルーツを知りました。タイやスリランカではよく食べられているようです。
◆ウッドアップルの食べ方
- そのまま
ウッドアップルは、硬い殻の中に果肉と種が入ったフルーツです。殻は、コンクリートの地面や壁の角などにぶつけないと割れないほど固いです。
割ると、茶色い果肉と種が入っています
私も食べようとしましたが、太い繊維に絡まるように種があって、どこを食べていいのか分かりませんでした。食べづらそうにしていると、アンマーが種ごと食べて後で種を出せばいいよと教えてくれました。酸味が強いことがあるので、お砂糖を振りかけてスプーンで少しずつ食べるといいのだとか。
- ジュース
そのままでも十分食べられるのですが、私のおすすめはジュースです。
作り方は、ウッドアップルの果肉を種ごとミキサーにいれて、水、砂糖、塩、ライムをお好みの量加え、スイッチオン。ウッドアップルジュースの完成です。
汗をかいた日には、少し塩を多めに入れて、スポーツドリンクのようにしてもおいしいです。ウッドアップルジュースは市販でも売られているほどスリランカ人に人気です。ウッドアップルはバナナを酸っぱくして少し癖を付けたような味がするので、好き嫌いが分かれるようです。初挑戦する方は、市販のジュースで味見してみるといいかもしれませんね。私は、市販のジュースを飲んで少し苦手かなと思っていたのですが、フレッシュなものは、癖が少なく飲みやすく感じました。スリランカのフレッシュジュース屋さんでは売られていることが多いので、ぜひ一度、味わってみてください。
- ジャム
スリランカでは、ジュースと同じ会社がウッドアップルジャムも販売していました。私はまだ挑戦したことはないのですが、スリランカのスーパーではよく見かけます。日本ではなかなか見ないジャムだと思うので、お土産にいいかもしれませんね。
◆ウッドアップルの栄養
ウッドアップルについて調べてみようと思いましたが、ウェブ上での情報はあまり出てこなかったので、この機会に、食べ物に詳しいアンマーにウッドアップルのことを聞いてみました。アンマーによると、ウッドアップルはカルシウム、ビタミンC、ビタミンBが豊富で、食物繊維、炭水化物もしっかりとれる栄養たっぷりのフルーツなのだとか。
◆アンマー式食べごろの見分け方
ウッドアップルを食べようとしていると、アンマーが食べごろの見分け方を教えてくれました。見分け方は、殻の表面を爪で傷つけ、色を見ると一目瞭然なのだとか。アンマーに教えてもらったので、私も挑戦してみました。
上の写真二つを見比べてみると、お分かりかと思いますが、薄緑っぽいものと茶色っぽいものがありますね。薄緑はまだ熟れていないもの、茶色はもう熟している証拠なのだそう。また、熟してくると甘い香りが強くなってきます。目だけではなく、鼻も使って感じるのも大事ですね。こんな石のようなものをよく食べようと思ったなと疑問に思っていましたが、五感をはたらかせることで野生の感をはたらかせるのも大事だなと思いました。
以上、スリランカからレポートでした!
それではまた!