アーユーボーワン!
みなさんこんにちは!
佐山ゼミ3年の和田紗季です。
私は現在、国際社会貢献プログラムでスリランカに来ており、10月から3月までの5か月間、青年海外協力隊の短期隊員として子どもたちに体育の指導をします。
私がスリランカで体験したことを毎週レポートしていきたいと思います。
突然ですが、皆さんの生活の中で、宗教と結びついている習慣はどれくらいあるでしょうか。また、それらが皆さんの生活にどのような影響を与えているでしょうか。
スリランカに来てまだ一か月ですが、この国では宗教が人びとの生活に大きく影響しているように感じています。スリランカの場合は、特に他宗教他民族のため、一つの宗教だけでは語りきれませんが、今回はそのうちの一つ、仏教徒の習慣についてご紹介したいと思います。
◆ポーヤデー
スリランカには、ポーヤデーという習慣があります。ポーヤデーとは、特に仏教徒が大切にする習慣で、月に4回寺院にお参りに行くというものです。信仰の強さにもよりますが、少なくとも月に一度の満月の日は、必ず寺院に参拝するそうです。
ちょうど先週の金曜日が満月のポーヤデーだったので、その体験を皆さんにご紹介しようと思います。
◆パンサラ(寺院)へ出発の前に
・白い服
まずは、出発前に白い服に着替えます。全身白の服が好まれますが、上の服だけ白でも構わないそうです。
・献花用の花
オーナーのお嬢さんが何やら庭に咲いているお花を摘みだしました。話を聞いてみると、献花用の花を摘んでいるのだとか。スリランカでは、寺院に行くと摘んだお花をお供えする文化があるのですが、自分の家に咲いている花を摘んでいるとは驚きでした。お花を摘んでは、「いい香りがするでしょ、これは○○という花だよ」と教えてくれたお嬢さん。一つ一つ丁寧にお花を摘んでいる姿を見て、スリランカ人のとても素敵な習慣を見たように思いました。
私たちもお手伝いして、こんなにたくさんのお花を集めることができました。
ようやく寺院に出発。今回6時半ごろに出発したのですが、私が現在滞在しているポロンナルワでは、6時を過ぎると日が沈み、あたりは真っ暗です。
暗い中を進んでいくと、ひときわ明るい場所が現れました。
これがお寺の入り口。
お寺全体には電飾が施され、にぎやかな様子ですが、門をくぐると、見た目と打って変わってお坊さんの御経が鳴り響くとても神聖な雰囲気。話すときにはひそひそ声になるほど。
まずはお寺の本殿に行くのですが、そこまでは靴を脱いで歩いていきます。
本殿に入ると、黄色が鮮やかな仏像や、装飾、壁画があり、あまりの豪華さに圧倒されました。
次に、持ってきたお花を献花。私たちが行ったときにはすでにたくさんのお花が献花されており、本殿の中には、お香と、お花の何ともいえないいい香りが広がっていました。心が静まる空間でのお祈りは日常の中で忘れている大事なことを、もう一度思い出させてくれるような気がしました。
本殿の周りには、左回りに描かれた壁画があり、天井側は天国、地面側は地獄が描かれているそうです。
今回、パンサラ(寺院)に行ってみて、気を付けておきたいと思ったことがいくつかまとめたので、皆さんにご紹介しようと思います。
◆パンサラでの注意!
・服装
全身白または、上の服だけでも白を基調とした服を着て行ってください。シンハラ人圏では、白が正装とされます。
・脱帽、脱靴
パンサラでは、お参りをする際、必ず靴を脱ぎます。寺院の入り口で靴を脱ぎ、お参りに行きます。靴下は履いていてもかまいません。世界遺産に登録されている寺院でも、同じように靴や帽子、サングラスなどは外すようにしましょう。
・動物の糞
スリランカでは、動物の糞はほったらかし状態。夜は特に暗く周りが見えにくいので、足元には十分注意する必要があります。道を照らすことのできるライトの携帯をお勧めします!実は今回、私の友人が犬の糞を踏んでしまい、大事件に。糞を踏みたくない方は、明るいうちに行くこともお勧めします。
・ポーヤデー休日
満月の日のポーヤデーは、シンハラ人圏のほとんどの学校やお店、会社が休日になります。最近では、大手のスーパーや、チェーン店はポーヤデーに関わらず開店しているところも多くなったそうですが、お買い物に行く際にはご注意を。一方で、多宗教のスリランカでは、宗教習慣が異なるところを上手に活かし、互いの宗教を尊重しているところもあるそうです。
ポーヤデーは、自分自身の宗教習慣についても考えさせられる一日になりました。こうした、昔から続く習慣を見て、私も日本に帰ったときに自分の文化、習慣を大事にしたいと思いました。
みなさんも、スリランカに来られる機会があるときには一度パンサラにおとずれてみてください。
以上、スリランカからレポートでした!
ブドゥサラナイ!(仏教徒の挨拶)