アーユーボーワン!
みなさんこんにちは!
佐山ゼミ3年の和田紗季です。
私は現在、国際社会貢献プログラムでスリランカに来ており、10月から3月までの5か月間、青年海外協力隊の短期隊員として子どもたちに体育の指導をします。
私がスリランカで体験したことを毎週レポートしていきたいと思っています。皆さんに少しでも興味を持っていただけるような記事が書けるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
さて皆さん、スリランカというと何を思い浮かべるでしょうか。首都名(スリー・ジャヤワルダナプラ・コーッテ)やセイロンティー、スリランカカレーなどは、ご存知かと思います。伝統医療に詳しい方だと、アーユルヴェーダも知っているかと思います。
ここで少し、アーユルヴェーダのご紹介。
スリランカのアーユルヴェーダは、約5000年もの歴史を持つ古代インド発祥のアーユルヴェーダとスリランカ固有の伝統医療とが融合したものだそうです。スリランカ固有のハーブを多数使用するのが特徴なのだとか。旅行雑誌などでは、この国に来たらぜひ挑戦してみたいことの一つとして、よく紹介されています。
今回は、歴史ある伝統医療が有名なスリランカの医療機関についてご紹介します。皆さんはスリランカの医療機関というと、どのようなものを想像されるでしょうか。
先日、コロンボ市内にあるホスピタルスクエアというところに訪問し、医療についてお話をお聞きしたので皆さんにご紹介したいと思います。
ホスピタルスクエアの入り口(コロンボ)↑
◆スリランカの病院
スリランカではアーユルヴェーダはもちろん、西洋医学も承認されており、現在は医療技術も発展してきています。医療機関は主に、国立病院と個人クリニックを含める私立病院の二つに分かれます。スリランカの都市、コロンボには、ホスピタルスクエアと呼ばれる医療施設の集合地区があり、そこには、私立病院、国公立病院を含め、様々な医療施設が密集しています。現在は新しい医療施設の建設も盛んに進められているようです。
ホスピタルスクエアの看板↑ ホスピタルスクエア周辺の様子↑
スリランカの私立病院と国公立病院には大きな違いがあるので、基本的な特徴をいくつかご紹介したいと思います。いつか皆さんがスリランカに来られた際に、参考にしていただければ思います。
◆私立病院と国立病院の特徴
国立病院の特徴は、基本的に無料ということです。ただし、病院の薬の在庫が切れると、お医者さんにもらった処方箋を薬局へ持参し、自分で購入しなければならないこともあるそうです。それにしても、国籍問わず医療費が無料というところには驚きです。
一方の私立病院は、料金前払い制度です。先に必要な料金を支払っていないと受診できないのでご注意を。
こうして値段の比較だけすると、国立病院を利用すれば良いと思われる方も多いのではないでしょうか。現地の人も国立病院を利用する方が多く、病院内は常に混雑しているのだとか。ただし、サービス面、衛生面、待ち時間、プライバシーの確保を考えると、私立病院が格段に良いそうです。
私が訪問した私立病院には、狂犬病、デング熱の24 時間病棟や、軽食店などがあり、サービス面、衛生面でとても充実しているように感じました。病院の内装、外装は、日本と変わらないかそれ以上に綺麗で、入院室は全室個室でした。
入院室の写真↑
私がこの部屋を見学させてもらったときには、外国人だし、個室の中でもいい部屋を見せてくれているのだろうと思っていましたが、この部屋でごく一般の入院室なのだとか。VIP 室ももちろんありますが、そうでなくても、シャワートイレ、来客用の簡易ベッドが完備されており、しっかりとプライベートが確保された空間になっていました。それにしても、贅沢な部屋ですよね。
入院室内完備のシャワートイレ↑
◆個室が広い理由
病院を案内してくれた方に伺ったところ、スリランカでは、入院する人だけではなく、その家族も宿泊するケースが多いため、部屋が広く、ベッドも二台以上用意されているのだとか。
今回、国立病院と私立病院の違いについてご紹介しましたが、クリニックを含む私立病院には、国立病院で働いている先生も多く、先生の質は変わらないので、スリランカ人は病院よりも先生を選んで受診するのだとか。
スリランカの医療は、まだまだ奥が深く書ききれないことばかりですが、本日はこの辺で。
以上、スリランカの医療事情でした!
それでは、アーイェットハンバベム!(またお会いしましょう!)