sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学記 No.11

こんにちは! 台湾留学中の櫻井晴菜です(^^)

山本君のラオスでのインターン日記が始まりましたね! しかも英語でなんて・・ 私も負けていられないので中国語で!とはいきませんが 最近ようやく中国語で少しずつ会話ができるようになってきました。 特に発音は日本語にはない音や、四声というトーンの違いもあるので苦労しています。 例えば、私の名前を中国語で発音すると「晴菜 qing cai」となりますが、 似たような発音で「芹菜 qin cai」という「セロリ」という意味になってしまい、 自己紹介の時にいつも困った顔をされるので「野菜じゃないよ」と言って逆に覚えてもらうようにしています。(笑) このように、”g”が入るか入らないかで全く違う意味になってしまうのですが、 この発音がとても難しくてネイティブの発音を真似しているのですがなかなか上手くいかないんですよね。 帰国するまでにはなんとか自分の名前を正しく発音できるようになりたいと思います。

さて今回は”Earth Day”についてご紹介したいと思います。 Earth Dayとは、諸説ありますが、4月22日を地球環境について考える日として提案された記念日で、 1970年にアメリカで開催されて以来、世界各地でアースデイ集会が広まっていきました。 そして台北でも、先週末の4月19,20日に「台北地球日」というイベントが開催されたので参加してきました。 国立台湾博物館の本館(二・二八和平記念公園内)と別館(中正記念堂近く)の2会場で行われ、 環境NPO,NGOの展示や、エコプロダクツの販売、台湾のアーティストによるライブ、環境に関する青空教室など、様々な催しがありました。 文章よりも写真の方が伝わると思うので載せてみたいと思います↓ EARTH DAY 別館会場のメインステージ。別館の方が広くて本会場という感じでした。 へちまたわし エコプロダクツ販売会場。小学生の時に作ったヘチマたわし!懐かしい! 他にもオーガニックコットンで作ったTシャツやリユース商品などが販売されていました。 台湾リス 本館会場に移動途中で台湾リスを発見!この木だけでも5,6匹いました。 大学内や近くの公園でも見かけるくらい、たくさん生息しています。 雨水濾過装置 環境NPOの展示。このNPOは雨水を集めて濾過し再利用する装置を作って広めているそうです。 他にも、自転車発電の装置の展示などもありました。

そして、別館会場で行われた「地球電影院」という地球環境をテーマにした映画の上映会に参加し、「里山台湾」という映画を見ました。 今回の映画では、国家公園にもなっている陽明山にある「八煙」という集落の里山復興のドキュメンタリーが主な内容となっていました。 台湾にある里山地域というのは、ほとんどが日本統治時代に作られたもので、日本が敗戦してからは徐々に減っていきました。 八煙地域も日本の多くの農村地域と同じで、少子高齢化と人口減少に悩まされていました。 日本が発信する「里山イニシアチブ」の影響もあり、里山の重要性が再注目されてから、 台湾の森林科(おそらく日本で言う環境省農林水産省の一科だと思います)が 里山の復興に力を入れ始め、その代表であり成功例として八煙が挙げられています。 映画の中で印象的だったのは、里山に移住してきた家族に対するインタビューで 「今の子どもはみんなiPadでゲームをすることが遊びだと思っているが、 田んぼでカエルを捕まえたり、実際に自然の中で遊んでほしいと思って里山に来た。」 という親御さんの意見でした。 そして、この取り組みが成功した大きな要因の一つに大学との連携プログラムが挙げられています。 大学生が八煙の里山地域に来て、そこに元々住んでいた農家の方から直接農作業を教えてもらい、植え付けから収穫、販売までの一連の作業を経験します。 多くの学生達は今まで農作業経験がありませんでしたが、八煙の人々との交流を通じて成長する様子が描かれていました。 この映画を見て感じたのは、やはり若い世代が入るとその場所に活気が生まれるということです。 しかし、一部で里山の復興が進んでいますが、まだまだ農家収入だけでは食べていけないという問題があります。 この映画の中では「半農半X」として農家と別の商売をして生計を立てている人々が紹介されていましたが、 里山での生活を始めるために借金をしたり、それまでにサラリーマンとして資金を貯めてから移住する場合が多く、簡単ではありません。 お金の部分でせっかくエネルギーを持った若者たちが諦めてしまうのは残念ですし、 日本と台湾の里山地域の両方が取り組まなくてはならない課題だと思いました。

台北地球日の全体的な雰囲気としては、こじんまりとした手作り感がありましたが、 一方でちょうど時を同じくして行われた東京アースデイ集会は代々木公園で盛大に開催されたようでした。 開催される地域の雰囲気が反映されていて面白いなと思います。 参考URL: 台北 http://www.earthday.org.tw/taipei 東京 http://www.earthday-tokyo.org/ 台北地球日のイベントはこどもを対象にした環境教育イベントという感じで、大人には少し物足りないかなという気もしましたが、 逆に言うと若い世代の参加率が高く、これからの未来を担う世代が環境に興味を持つことは素晴らしいなとも思いました。 5月には神戸でも開催されるようなので是非足を運んでみてください。→ http://earthdaykobe.com/

再見!