sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

台湾留学記 No.6

こんにちは! 台湾留学中の櫻井晴菜です(^^)

日本も少しつずつ暖かくなりそろそろ憎い花粉症シーズンがやって来る頃でしょうか? 私は小さい頃からアレルギー体質なので毎年この時期になると花粉にやられて鼻水が止まらなくなってしまいます。 近年は私のように遺伝ではなく環境的な要因で花粉症になる人が増えていると言われており、 自動車の増加による大気汚染、生活習慣や食生活の変化、また最近では黄砂やPM2.5の影響もあり花粉症の重症化が懸念されています。 ちょうど去年の環境政策論で佐山先生が「花粉症は環境問題か?」と問いかけられていたのを思い出しましたが、 実際に環境省でも花粉症関する調査や対策が行われています。 その一例が、環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)です。 URL: http://kafun.taiki.go.jp/ 花粉の飛散状況を教えてくれるので外出の際には用チェックですね! 台湾では、「トゥルシーゴッコラ」というハーブティーが花粉症や広くアレルギー症状、アトピーに効くと言われています。 インターネットや、成城石井にも売っているらしいので気になる方はぜひお試しください♪

さて今回は台湾の交通についてご紹介したいと思います。 まずは道路状況に関してですが、台湾は日本と違うことがいくつかあります。 1つ目に、右側通行であること。 ほとんどの国が右側通行を採用していますが、元々フランスで右側通行が定められてからナポレオンが征服した地域は右側通行になったそうです。 日本は昔から武士が刀を持ち歩く際に鞘が当たらないように左側通行になり、 また交通制度を定める際にイギリスを参考にしたため左側通行になったと言われています。 台湾はというと、日本に統治されていた時代は実は日本と同じ左側通行でした。 第二次世界大戦後、右側通行の国である中国から国民党が統治を行ったために右側通行に変更されたそうです。 台湾に来てつくづく、台湾の人は日本と中国に振り回されてかわいそうだなと思います。

2つ目に違うのが、車の色。 日本では赤、青、ピンク、緑などカラフルな自動車が走っていますが、 台湾は黒、白、シルバーといった地味な色の車しか走っていません。 カンフー映画で見るように、タクシーだけが黄色でよく目立っています。 なぜ人々が地味な色の車を明確な理由はわかりませんが、 一説によると台北市内は雨が多いので車が汚れても目立たないように地味な色の車を選ぶそうだとか… また台湾は軽自動車の普及が少ないので、地味な色が多い普通車、大型車が目につくのかもしれません。

3つ目に、バイクが多いこと。 東南アジアの多くの国でも言われていることですが、老若男女問わずバイクに乗る人が多いです。 軽自動車を持つ世代のほとんどがバイクを持っているので軽自動車の数が少ないのです。 日本ではバイクより車の方が前を走るのが当たり前ですが、台湾では逆です。 信号待ちもバイクの集団が前に固まって待ちますし、バイクの方が車を追い抜かしていきます。 また、2人乗りはもちろん、3人、4人乗りもたまに見かけます。 特に通勤と帰宅ラッシュの時間はものすごい数のバイクが走っていて、 日本人とは違って皆さん放っておくと普通に信号を無視して行ってしまうので警察が交通整備をしています。 私は日本に居る時毎日原付で大学に通っていたので衝撃的でした。

次に、鉄道についてご紹介します。 台北市内は地下鉄MRTが普及しており、台湾全体でも在来線と新幹線が通っています。 これらの鉄道は日本の統治時代に整備されたため、日本とほぼ同じ様式なので線路は道路と違って左側通行です。 少し違うのは切符が日本のように紙製でなくコイン型のICトークンであることですが、 日本のICOCAのようなICカード通称「悠遊カード」というのがあり、これがまた便利なんです。 日本のように各交通会社や小売店ICカードを作っているのではなく、台湾のICカードはこれ1枚でどこでも使えます。 これならICOCAとNICOPAを間違えてタッチしてしまった!という心配がいりません。 また、このカードには様々な特典があり、MRTやバスの運賃が割引になったり、レストランや服屋で提示するとサービスが受けられたりします。 そしてこのカード、なんと学生証とも一体型になっているので、買わなくても済みました(笑)。 観光客向けのカードも販売されているので台湾に来られる際はぜひお試しください。

そして、最後に今流行の新しい交通手段であるUbikeについてご紹介したいと思います。 このレンタサイクルのシステムは大手自転車メーカーのGIANT社と台北市が提携して2008年から試験的に始まりました。 当初の予想をはるかに越える人気で、当初は2014年までに162箇所のレンタル所を設置予定でしたが、 今年中に190箇所が設置される予定で、台北市長は将来300箇所の設置を目標に掲げています。 Ubikeは、先ほどご説明した悠遊カードと携帯電話番号があれば登録ができ、 30分以内なら無料、以後30分ごとに10元(日本円で30円位)で自転車を借りることが出来ます。 もし台湾で電話番号が無くてもクレジットカードでも使えるみたいです。 Ubikeの設置場所でればどこでも返却でき、すべて機械なのでスピーディーに、また人件費もかかりません。 自転車の品質も、前かご、鍵、三段階変速、オートライト付きで、サドルも柔らかくスカートが巻き込まれない仕様になっていたりと高品質です。 台湾、特に台北市内は、バイクの所有率が高く、近年では自家用車の所有も増え、 排気ガスによる大気汚染とそれに伴う健康被害が問題視されていましたが、 このレンタサイクルシステムは市民の利便性向上だけでなく、そういった環境問題への対処の1つとしても開始されました。 日本にもこういたレンタサイクルのシステムはありますが、民間の業者やNPOが各自バラバラでやっているので 各業者の設置場所が少なくて使いづらかったり、値段が高かったり、行政と業者がうまく連携できていないような気がします。 日本には十分な技術やノウハウ、予算があるのにも関わらず、あまり普及していないのはもったいない気がしますね。 では、学生の方はぜひ残り少ない春休みを楽しんでください(^^)

再見!